3 千波

ザザー...ザザー...ザザー......

潮の音がとても心地がいい。でも、寒い...かなり寒い。

でも、たまにはいいかもしれない。海に来るのは。

でも、今頃ライバルたちは学校で勉強している。なのに私はこんなところで何をやってるんだろう。

こんな真反対な感情を背負いながら浜辺を歩いている。

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「あれ?何やってるんだろうあの人...」

カメラがこっちを向いている。

「もしかして、盗撮?!」

私はこういうものに疎いが、ここには私しかいないし、カメラをこっちに向けてシャッターを切っているのは盗撮の可能性が高い。はず。


思わず私は声をかけてしまった。

「あの!やめてください!!」

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