とある刑事事件の話

第1話

平成10年、6月30日午前9時。都内を走る山手線の車内で女子大生に痴漢をしたとして警視庁は、山手線の車内の防犯カメラからピンクスーツを着た女装の男、民自党議員の有栖川玲音を逮捕した。


刑事「お前、電車の中で女子大生にわいせつ行為をしたそうだな?なんでこんな事した?」


玲音「はっ、パクツイと人の悪口しか芸のないあんな女に誰が魅力を感じるのさ?」


刑事「おい、お前ふざけるのも大概にしろよ?被害者に嫌な思いさせておいて…お前恥ずかしくねぇのか?」


玲音「うるせぇんだよ!おっさん!」


刑事「なんだと!?」


玲音「あーそうかい、あんたには関係ないもんね〜。俺が誰をどうしようとさ〜」


刑事「貴様……」


玲音「じゃあさ、この動画見てみろよ?」


刑事「これは……」


玲音「俺さぁ、実は男の娘だったんだよね♪でもさ、あのメス豚ったら俺の魅力がわかんないみたいだからさ、ちょっとイタズラしてやったってわけよ♪」


刑事「まさかお前……わざとか!?」


玲音「当たり前だろ?あれだけ言ってもわからないバカ女なんてこっちから願い下げだよ!それにさ、あのブス共を見てるとなんかムカつくんだよ!あいつらが必死になって作った飯や金で生活してると思うだけで吐き気がするぜ!」


刑事「テメェ!!」


玲音「おっと、暴力はまずいんじゃねえの?だって俺は男の娘だからな♪」


そして数日後、逮捕された有栖川議員の裁判が行われた。その裁判で検察側は有栖川の罪状を述べた。

『被告人は、自分が女性であるかのように振る舞い、またSNSなどで他人の容姿を誹謗中傷するなどの行為を繰り返してきた。これらの行為は性別に対する偏見を植え付けるものであり、許されるものではない』

判決を言い渡した裁判長はこう言った。


裁判長「以上の理由から、被告人に懲役1年の実刑判決を言い渡す」


玲音「……」


裁判長「何か言いたいことはあるかね?」


玲音「……いいえ、何もありません」


裁判長「では、閉廷します」


〜完〜 【次回予告】

「皆、いつも応援してくれてありがとう!委員長よ♪ 次回はいよいよ最終回!お楽しみに!! ちなみにだけど、今回の話は作者の実話を元に書いた話らしいわ。作者曰く、「自分の経験を元にした話を小説にするのは難しいけど面白い」とのことよ。それなら私達にも書けるかもしれないわね♪ というわけで、次回をお楽しみに!」

**

***

【あとがき】

どうも、作者の茜です。まずはここまで読んでくださりありがとうございますm(*_ _)m

皆さんいかがでしたでしょうか?楽しんでいただけましたか?もしよろしければ、コメント欄にて感想など書いていただけたら嬉しいです。

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