第8話 女友達との邂逅

「ハァッハァッハァ」

俺はいまフォルテの家の近くを全力疾走している近くの公園に向かうためだ。

「どういうつもりだっハアッハアッコハク!」

残された一つの手紙にはこう書かれてあった。

「近所の公園に来なさい

by Kohaku」

この手紙を書いたのが本当にコハクならば何故こんなことをしたのか・・・いや誰にしてもフォルテを危険な目に遭わせる奴は許さない

「ハアッハアッ付いた!」

公園に到着した先に待っていた

のは――――――

「あら、久しぶりね雄大」

「ハアッハアッ・・コハク」

「あら、そんなに急いできたなんて ボソッソンナニダイジニサレテイルトイウコトヨネヤッパリブッコロシテヤリタイワネ」

「?今なんて言った?」

「いえなんでもないわ―――――

「なあコハク!フォルテを!!フォルテをどこにやった!!」

「落ち着きなさい雄大あなたらしくもない」

「これが落ち着いていられるか!」

「本当に落ち着きなさい。大丈夫よフォルテは無事よ今頃酔いが覚めてベッドの下で起きているんじゃないかしら」

「はあ?何のためにそんなことを?そして何で俺だけをここによんだ?」

「あなたと少しお話をしたかったから。ただそれだけ。用は済んだしまたね」

そう言い残してコハクは夜の闇に消えていった。しばらく突っ立っていた俺は

「ハッ!こんなとこで立ち尽くしている場合じゃない!フォルテ!」

フォルテの家に走っている間俺はコハクの事で頭がいっぱいだった

2年たった今でもコハクは美しかったけれども・・・・

「何か違う雰囲気が?」

そんな儚い呟きは夜の闇に溶けていった。

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