第6話 コハクの企み
ゆーくんが新歓の飲み会からやっと出てきた。あの憎い女狐を背中におんぶしながら
「っっち」
私は大きく舌打ちをした。
本当なら今ここで久しぶりなんていいながらゆーくんに近づくつもりだったのに。ゆーくんは同じサークルの先輩とおぼしき人と少し会話した後に帰路に着いた。
このままゆーくんに付いていってどこに行くのかを確かめてもいいのだけれど、先回りする事で何か仕掛けるチャンスがあるかもしれないため先程ゆーくんと話していた先輩方なら何かしら知っているかもしれない。私はアルカイックスマイルを浮かべ近づき話しかけた。
「あの~少しお伺いしたい事がありましてあの2人ってどこに行くのでしょうか?」
「ん?あの2人?あれは女の子の方が酔いつぶれちゃったから彼氏君が家まで送っているんだよ。ん?君なんかフォルテさんに似てる気がするなぁもしかしてフォルテさんの姉妹―――――」
ドス!
コハクの手刀によりサークルの先輩は気を失った
「ふ、ふふふ」
目的地は分かった!これで先回りすることが出来る
「ふふ待っててねゆーくん」
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