手帳図書館

@watakasann

第1話 手帳図書館「焼きたて!おうちピザ」       著者 濱田美里 講談社

 


 職場ではないけれど、図書館に行くのはほぼ日課です。借りた本をつぶさに読んでいるかと言われたら、 もちろんハイとは答えられませんが、私にとって無くてはならない楽しい場所の一つです。

今の時期は暑さ対策が半分以上ですが、読むだけで、本や雑誌は必ず教えてくれます。古いことも新しいことも。

そして私がやっている事の一つに

「素晴らしいと思った本を手帳に書く」ことです。

タイトル、作者、出版社、やっていらっしゃる方は多いでしょう。


「それならば買えばいい」


と思われるかもしれませんが、本もそれほど安い物ではありません。もちろん値段以上の価値は十分あるのですが、それに経験上、買ってしまったことで満足してしまい、読まないまま、きれいな飾り物のようになってしまうことも多々あります。ですから、図書館から借りるということを続けているわけです。

 それでも、やっぱりその本が好きなので書き留める。好きなアイドルの写真を持ち歩いている様なものかもしれません。


これから私の全くの独断でその「おすすめ本」のお話を書こうと思います。

ジャンルは様々です。中には絶版のものもあるかもしれませんが、ちょっと興味を持っていただけると幸いです。

それでは第一回目、2時間ほど前に感動した、というより舌鼓を打った本をご紹介します。


「焼きたて!おうちピザ」     著者 濱田美里     講談社

2011年6月9日 第一刷発行   発行者 鈴木 哲

  


「わあ、生地が今まで食べたピザの中で一番美味しい、ふかふか! 」

「うん、上手い」


 主人と二人、作った物を全部食べてしまいました。小麦粉300グラムのピザ生地ですから、今はちょっとお腹の中で膨らんでいます。

夏はパンの発酵にはちょうどいい季節です。それにピザというのは本当に便利で

「発酵が不十分なパン生地はピザにしてしまえばいい」と昔々に読んだパンの本にも書いてありました。

しかし今日は元々ピザにするつもりでした。何故なら二週間ほど前、一枚のピザを買ったのですが、主人が全部たいらげて、私は一口も食べられませんでした。しかも「生地が薄い! 腹にはいらない! 」と文句を言う始末、そのことがあったので、昨日、私はこの本と図書館で出会い、パラパラとめくって驚きました。


「え! ピザが魚焼きグリルで3分から3分半? それで焼ける? 」


オーブンだと二十分弱は焼かなければいけません。

「そっか・・・石窯とかもすごく短時間で焼けると言うから」

早速借りて帰りました。

 なので今日、昼前からピザ生地を作り始め、発酵がすみ、生地を広げてフォークで穴をあけ、とりあえずケチャップ、タマネギ、ベーコン、チーズをのせ、本に書いてあるとおり、グリルを十分に予熱して、アルミホイルに載せたピザを焼いてみました。

「焼けてる! ああ、でもチーズが焦げすぎるかな? 」

と思って上からアルミホイルをかぶせると、案の定、せっかくのチーズがアルミホイルにくっついてしまいましたが

「でも、良さそう、味見してみよう」

とピザをちぎって食べてみました。

「わあ! 柔らかい!! すぐちぎれる!! 」

オーブンで焼くと、やはり時間とともに水分が蒸発してしまい、包丁かパイローラーで切らなければいけません。でもこの生地は本当に焼きたてのふかふか、うすうすパンです。

「簡単! 今度から休みの日はこれにしよう!! 」

そう思えました。


著作権の関係上、レシピ等の詳しいことは書けませんが、とても丁寧な解説と、どれも本当に美味しそうなピザが載っています。

この次は今まで作ったことがない、フライパンで作るピザにも挑戦しようと思います。

濱田美里先生、おいしいピザご馳走様でした。

今でもお腹がいっぱいです。


 私が使ったのは魚焼きグリルですから、少し小さくなるので、食べ盛りのお子さんには半人分と言ったところでしょうが、すぐに焼けるので大丈夫です。

ですが、私の家のグリルは上火も下火もあるのでこの時間で済みますが、

上火だけだと、どうしても違ってきますので、ご注意ください。それと焦げるのも早いので、オーブンの時のように焼きっぱなしでその場を離れることは出来ませんので悪しからず。


「え! 自分の家のガスコンロの値段が高くて、良いモノということのプチ自慢? 」


と思われた方、もちろんそれも結構です。 だって良いものは確かに良いのです。これからガスコンロの買い換えを検討なさっている方、お子さんが大きくなっていくと言う方には特にこの「魚焼きグリル」が優秀なものをおすすめします。

「ああ・・・子どもが高校生の時にあったら・・・お弁当作りも楽だったろうな」

としみじみ思います。だって肉は焼いただけで十分美味しく、極端に堅くもならないのですから。9分たつと音楽も鳴って教えてくれるので、うっかり屋の私でも大丈夫です。味噌漬け焼きも本当に美味しく出来ます。


 しかしこのピザの功労者は、先生の次には主人かもしれません。

ご飯も自動で炊けるこのコンロは、実はホームセンターに売ってあった格安の処分品で、しかも自転車の荷台に乗せて帰ってきました。(夫婦ともに免許なしなので)

その日、私は安全のため、主人の後ろから自転車を走行しました。


「わーちょっと斜めってるかな・・・・家まであとちょっと、がんばって! 」


あの時の心配は、いかなピザの美味しさといえども消すことは出来ないようです。


 素晴らしいこの本が、あなたのお近くの図書館にあると良いですね。

また余談中の余談かもしれませんが、タイトルの!マークは本では驚くほどぷっくりしています。ちょっと面白い。



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