エンディング(カクヨムで書こう!)

終幕 カクヨムデビュー!(小説を書こう)一人称

 気がつくと、わたしは机で寝ていた。昨日買った本を読んでいたらいつの間にか寝落ちしていたみたい。伸びをして部屋から出た。


日菜乃ひなの、ちょとおいで」


 お父さんが呼んでいる。なんだろう? とりあえず行ってみたら、お父さんとお母さんがニコニコしながら立っていた。


「日菜乃が欲しがっていたスマホが届いたよ。中学生になるなら必要だろう」


 そう言ってわたしに小箱を渡してくれた。


「やった〜、ありがとうお父さん!」


「やり過ぎ注意よ、日菜乃」


お母さんが、釘を刺した。


「分かってる! 大事に使うよ」


 箱を開けながらわたしは答えた。うれしい! わたしのスマホ!


「充電しないと使えないよ。ほら貸して」


 お父さんが、スマホを充電させた。


「充電している間に、ルールを作ろう。スマホばっかりされても困るからね。夜は9時まで、平日は1日2時間。これは守るようにね」


「わかった。守ります」


 お父さんはそれならいいと言ってくれた。よかった。細かくなくて。


「日菜乃は、なにがやりたいことがあるの?」


 お母さんが聞いてきたので、わたしは思い切って言った。


「わたし、小説を書きたいの」


「「小説?」」


「そうよ。小説を書きたいの」


 お父さんとお母さんは顔を見合わせてから言ったの。


「いいんじゃないか? いい趣味だと思うよ」

「日菜乃は本好きだから、いいんじゃない」


「だから、カクヨムに登録していい?」


「「カクヨムって何?」」


 わたしは、カクヨムについて説明した。KADOKAWAが運営しているきちんとしたサイトであること。実名は出さず、写真も出さないでいい事。安全性、信用性を強調して説明した。でも、なんでこんなことわたし知っているんだろう?


「いいんじゃないか? それだけ調べているなら。角川なら一流企業だし、変なサイトじゃないだろう」


 お父さんもお母さんも賛成してくれた。一緒にサイトを見ながら登録が終わった。


「じゃあ、今日はスマホはここまでだよ。明日から使いなさい」


 わたしはすぐに使いたかったけど、あきらめて今日は寝ることにした。



 次の日、勉強を終えてからスマホを使う許可をもらった。

 部屋に戻り、カクヨムのアプリを開いた。


 なつかしい。そんな思いの中、私の中にあの時の記憶が流れ込んだ。


「みちのさん! モコりん!」


 わたしはなつかしさで泣きたくなった。作者検索で「未知野灯」を探した。


「いた。みちのさん、ほんとにいた」


 あの時食べた塩キャラメルの味が口の中に広がった。みちのさん! わたしは未知野灯をフォローした。


「初めまして、みちのさん。新人の未来ノひなです。よろしくお願いします」


そうみちのさんの近況ノートに書いた。


 さあ、小説を書こう。そのために戻ってきたんだ。わたしは、小説の構想を練った。わたしの体験を小説にしよう。ジャンルは異世界ファンタジー。タイトルは……



 その時、返信が来た。みちのさんからだ!


「初めまして、未来ノひなさん。そして、おかえりひな!」


 ただいま、みちのさん! わたしは小説家になるよ!



 わたしは、新しい小説のタイトルを書き入れた。






  【タイトル】

「ようこそ! かくよむ国へ📚 〜ちいさな小説家の小さな冒険~」



        fin

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