第4話
「그럼 다음에 피망을 넣겠습니다!」
あーまたか、と思った。
たまに「お隣さん」の電波を受信してしまって聴こえることがある。ただそれもたまには面白く、聞いたことのない音楽や何を言っているかわからないお隣の言葉での会話が雑音には丁度良いと思う時がある。
特に母さんが「お友達」を連れて来たときなんかは丁度良い。
ダイヤル式のそのつまみを持ち、ゆっくり回した。変なものを傍受してほしいっていうのは、ちょっと少年(青年?)の心を擽る。
基本はザーとか、ピーとか、キュルルルオ、みたいな音しか鳴らないけど、それもそれで良し。
なのでいつかはちゃんとバイトなり仕事に就いたら無線機を買って、こぉ、かっこよく傍受したいなあ、なんて思ってみたり、そういう自衛隊の募集がないかなーなんて思っている。まあ、夢を考えるには無料だし、実際のところはSONYとかパナソニックとか、そっち系の仕事に就きたい。開発部とかに入って、次世代型の音楽プレーヤーとか作ってみたい気持ちがある。ヘッドホンはしていないのに自分だけに聴こえるポターブルな機械とか、片耳に引っ掛けるだけで通話やメールができる機械とか。超未来な製品を作りたい!
だから高専とかに行って、あとは特待貰って、母さんの負担を少なくしたいなとは思っている。一流企業に就職すれば必ずや良い給料だろう。その分やはりきつい残業はあるだろうが、母さんに比べたら大したことない。
13時帰宅、18時起床、そこからは嵐の如く仕事モード。本当に尊敬する。「好きな仕事だから」とは以前言っていたけど、睡眠時間が足りていないと思うことが多々ある。風呂場で寝るとか。コンビニバイトがない時はずっと寝ているし。
だから僕は静かにこうやって一つの機械に夢中になっているのかも知れない。わからないけど。
そんな事を思っている時だった。
「あーあーあー。時代とかはあってる筈だけど、どうだろう?」
若目の女性(女の子)の声がしてきた。
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