素人モデル雑誌編集者、異世界へイく。青年は異世界の階段を登る

クマとシオマネキ

異世界でのお仕事は、辛いどころか始められない

現世での悪行、違う、現世が地獄なんだよ…異世界の方が良いに決まってる

 俺は元素人ヌ○ド雑誌編集者の見習いという名の雑用!田中たなか 正士ただしだ!


 皆、素人ヌ○ド雑誌って知ってるかい?

 そう!コンビニで売ってたアレさ!

 俺はお洒落な編集者になって、将来は文化人気取ろうと思ったが、学と根気が全く無い為、フ○ミ通とか、謎のお洒落雑誌とかは全滅さ!


 試しに受けた面接で「素人ヌ○ド雑誌」は受かった。ナゼカ?


『君、ナンパとかそういうのに抵抗ないか?』

『やれと言われればやります』

『じゃあこの場で全裸になれるか?女用意したらこの場で出来るか?外で全裸になれるか?え?童貞なの?』

『全部やれます、童貞でなにか問題でも?』

『いや、問題無い。最後にエ■は好きか?エ■とは?』

『エ■とは文化であり生存本能です。俺はアブノーマルでスキルで言うと特殊に特化していますが、最近ゲームや小説でも状態異常も見直されてますし、もしエ■がなければ多分死んでたと思います。最近では状態異常で麻痺した旅するエルフの姫を尋問する小説にドキドキしました。アニメ化するそうです』


 我ながら良い事言ったと思った。

 後日、合格理由を聞いたら『顔はまぁまぁ良い、しかし馬鹿で童貞って酷すぎだろ(笑)コレはコレでウケる』と言われ俺はショック。でもなかった。どうでもいいや…


 仕事は主に、企画構成、スカウト《ただのナンパ》、撮影カメラマン、ライター、編集、まぁ色々あるけど、要は全部だった。 


 俺は先輩の手伝いと読者コーナーを担当していた。

 高卒で得意分野である国語力!とか思ったが全く通用せず、読者からの手紙では一度も俺の写真や文章について触れられた事は無い。

 それでも10万部越えている雑誌だ、俺はエロ小説を書くように色々書いた。


 しかし手紙には「良いから景品か、脱ぎたてパ○ツ送れ馬鹿。お前の小説風、後書きはゴミ。良いから素人女の実態を書けこのウンコ」という罵声ばかり。

 

 良い点は合コンで編集者と言えば女が食い付く。

 しかもコンビニ置きの10万部だ、グイグイ来るぜ!?

「しゅごーい!どんな事やってるの?」

「ねえねぇねぇ、どうやったら有名人なれるの?」


 何て聞かれようなもんなら言ってやった。


「女が着用済みの下着をジ○プ■ックに入れて郵送する仕事です。後、後書きで下ネタ満載のコラム書きます。有名人なりたいなら、夜に肉屋から豚の血もらって、都心の駅前でそれ被りながら模造刀振り回せば一発で三面記事イケるよ」


 女は十戒のように俺の前から消えた。


 しかし見習いと言えど、半年程経てば1ページ分ぐらいはスカウトしてヌ○ドを撮りページを作る訳だ。

 企画会議にも参加する。企画内容と、どんなページ構成か、予算はどれくらいか?

 俺は素人の女を肥溜めのバケツに頭から突っ込んで足がYになったら勝ちという【肥溜めY】を提案した。見開きででっかく肥溜めに足でY!ですよ!


 すると編集長は大きく煙草の煙を吐き出しながら言った。

「お前が女というか、人間を何だと思っているのか疑問だ。お前の感性が通用するのは異世界だな…異世界ファンタジーは良いぞ。とりあえずボツ」


 そんな感じで2年程ボツと1〜2人程の撮影を繰り返していた。

 モデルを捕まえる為にナンパ。女心の分からない俺は、ホスト的なスカウトを繰り返ししているにも関わらず、ホストの様なアフターフォローをしないろくでなしスタイルになった。

 だって忙しいんだもん。


 ある日、以前撮影した事のある惣菜工場勤務の谷中芹香に新宿のど真ん中で刺された。

 ちなみに芹香はなかなかの貧乳で、鋼の様な強度なメンヘラ、そしてバカ。

 普段は脳みそ動いてんのかってぐらいボーッとしていて、話していると何故か俺の左後ろあたりをジーっと見てたり、急に『逃げちゃヤダーッ!』と叫んだりヤバい。

 多分、俺がベルトコンベアーに流れてる惣菜か何かに見えてるだろ。惣菜って逃げるんか?

 常に予定を聞いてきて、少し離れた所にいる。

 撮影の時は嘘ついて撒いた。


 何でこんな呪いの憑き物みたいになっているかというと、ちょっとイカした、シチリア風パスタを家で作ってやって『こんなもんだったらいくらでも。。。な』と厨二病全開の口調で言ったらメンヘラコロリした。


 芹香は、顔やスタイルはそれなりだったが、雑誌にする際に目線入れたら唯一良い部分の顔は消え、スタイルが普通と言っても自傷跡と謎の肌荒れが多過ぎて、編集長が『綺麗な所から肌持ってきてお前が全部消せ』とか言う…

 冗談でしょ?プロのイラストレーターか印刷所が全部消すんでしょ?とかと思ったらマジでやらされた…

 尻の穴周りは綺麗だったが、そこ以外全部…フォトショと俺の労働時間が息をしていない。

 結果、尻の皮膚を全身に移植したデジタルモンスターが出来上がった。


 しかし思いの外人気があり、他の企画でも使いたいとか言い出すもんだから繋ぎ止めておく必要が出て来た。マジカヨ。フォトショ作業は俺しねーよ?


 そうは言っても俺の撮影が終われば後は野となれ山となれ、大量のメールに30回に1回ぐらい『なかなか忙しくて。。。な』と返信。

 三点リーダーをあえて使わず『。』で打つ努力を忘れなかった。


 

「嘘ばっかりついて!他の女の所行かないでっていったのに!約束するって言ったのに!私だけを愛してるって!一生一緒にいるって言ったよね!?世界一なんかの島に連れてってくれるって!付き合う時に永遠に愛を誓うって「まぁまぁまぁ、何故なら俺はお前とそんな沢山の約束一つもしてないし、付き合うとは言ってないから(笑)」


 ここまで来ると笑けてくる、ドクター呼んでくれば一発で分かる、妄想です。後、ナイフがチラ見えしているが…?


「ふざけるなァァァっ!」…グサッ


 おぉ、果物ナイフが腹下に刺さる、痛すぎて熱い!


救急隊員に「あ、これがホントのドクターストップか?(笑)労災降りる?」とかふざけてたらマジで死んだ。

 救急車来た時は死ぬ訳ないじゃんと思ってたら本当の死んだ。

 まぁ、今24で、22の時には天涯孤独の身になっているから誰にも迷惑は…いや、会社には迷惑だな(笑)


「あ~あ、ろくでもない人生だったなぁ〜」


 死んだな〜と、思ったら白いフワフワしたところに移動した。


 貞操帯でもついてそうなカタカタな女が女神とか抜かすので俺の期待と魂は天上世界!


『これは人生の、救済措置でございます』


 やったぁ~!死んだ母ちゃん!編集長!俺やったよ!俺が楽しく生きれる世界だ!やった!

 正直嬉しくてマジ泣きした。早速、前にいる女神に確認した。

 

「チートは?」「無い」

「謎の優遇ステータスは?」「無い」

「…魅了は?」「無い」

「…ゆ、ゆうし」「違う」

「な、なんか…ないの」「輝かしい未来、必要なのは努力」

 ナイナイナイナイ無い尽くし。頑張れば夢は叶う(笑)

 辛い、辛たん、ツラベスト。


 嬉し泣きからただの絶望に涙Change。

 泣いてばかりいて、なかなか異世界に行こうとしない俺。


 ワンワンワワーン!


 女神様は困ってしまって、喧嘩キックで無理矢理異世界へ飛ばした。蹴られた方向に人里が見える。


 俺は飛ばされながら…日本の人間では女心が分からなかったが…異世界で人外であれば心が分かるかも知れない…もし分かるなら…現代知識無双しかない!…俺は俺に出来る事…それは異世界初の素人(人外)ヌ○ド雑誌の編集長になる!


 と、宣言したら女神の『セイッ』というかけ声とと共に、ヒトザトに向かっていた筈なのに、いきなり森の中に転がされた…すぐ隣ではデカいイノシシみたいなのを素手で引き千切って食うデカめの角の生えた女がいた…


「あ~ん?何だ?お前今、突然現れたな?はぁ〜…お前異世界から来たやつか?ヨシ!やろうぜ!」


 速攻!身バレしたんですが…後、ヤるって?


※締め切りまでに二万字間に合うのか?

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