かみさまのおてつだいさん！

ぷろろーぐ

地球。日の本の国、日本。

小さな国にも関わらず、昔から独自の文化を生み出し今もなお発展し続けている、極東の島国。

外国から、あるいは既存の文化を改良し、作り変えたり、結合させたり逆に引き離したり…

とにかく、色んな方法で様々な文化を作り出しているこの国。

…そんな文化の形は、人ならざる者の信仰にも現れる。

世界中には様々な宗教が存在し、それに伴って様々な神と呼ばれる存在がいる。

例えばギリシャ神話。例えばエジプト神話。例えば聖書。

たくさんの神話が、そしてたくさんの神々が物語ごとに存在している。

日本の神話も同じ。だが…他の国とは違い…

神様の数が果てしない。

日本人なら、まず一度は『八百万の神（やおよろずのかみ）』という言葉は耳にしたことがあるだろう。

八百万…つまりは数え切れない程に神は存在する。

神の力は、それこそ信仰が薄れつつある今もなお、日本各地に行き届いている。

気候を変えたり、生命を司ったり、病気をなくしたり…

ソシャゲのガチャでURが出たり、はっ…と何かをひらめいたり、好きな人とたまたま隣の席になったり…

大きなことから小さなことまで。人はなにか良いこと、悪いこと、不思議なこと、怖いこと。

そんな自分でもわからない不思議な『運命』の一つ一つを、全て神様が導いてくれたものであると考えた。

まぁ、実際にいる。

日本のちょうど真上に、日本とまるで同じ形をした『天界』と呼ばれる場所があり、そこで神様は各々ゆっくり暮らしている。

昔よりは少ないながらも、時たま地上に降りて色々ちょっかいをかけているのだ。

だが、天界はもはや現代のブラック企業と化している。

現代の願いは求める質が高い。

人間たちは、叡智で文明や文化を作り続けてきた。その発展のスピードは、人間が想定していたものを遥かに上回ってきた。

だが、今でも人間が手に入れられていないものはたくさんある。

日常の生活の中でも、努力するだけではどうにもならないこともたくさんある。

『幸せ』『名声』『金』『恋愛』…

そんな漠然としたものを人間は神に求めるのだ。

神様も、人間の願いや思いを受けて生きている以上、人の純粋な願いを放って置くわけにも行かず。そのため、ほぼ大半の神様は仕事に明け暮れ、サービス残業当たり前の精神で休む間もない日々を送っている。

故に私生活が疎かになっているのだ。

全能の者はいるにはいるのだが…全員がそうとは限らない。むしろそうじゃないほうが多い。

もちろん、八百万の神の中には、人間ではなく他の生物を守護する者も存在する。

だがそんな者たちも…いや、もしかしたら人間担当の神様以上かも知れないが…結構色々と忙しくしているのだ。

そんな感じで、週休ほぼなしで疲れ切っているのにも関わらず、神様たちはどうして、今でも頑張ってニッコニコ笑顔で仕事をしているのだろうか？

「んっ〜…！今日も一日頑張るぞぉ〜！」

少し天界の様子を覗いてみよう。

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どうもCOOLKIDです。

まえがき…と行きたいところですが。ここは留意していただきたい、断っておきたい点が一つ。

この作品は、この世界とは全く違う世界（いわば、パラレルワールドですね。）、日本の上空に、『天界』という神の世界が広がっている次元の世界のお話です。

天界の神様たちはすべて日本の神話、及び伝承などに基づいております。

しかし、キャラクターの性格面などは、どうしても物語の都合上、実話と相違点が出てしまうことがあります。

また、物語の展開にもよりますが、今後日本の神だけではなく世界の神様をもとにしたキャラクターも登場する可能性がございます。

予めご了承ください。

またこの物語は、宗教、信仰、神などを否定するものではありません。

なにか不手際がありましたら、コメントにてお願いいたします。

それでは！ボクっ娘神様のほのぼのストーリー、はじまり！