Vincula

いつもの音楽室

グランドピアノの周りを

取り囲むハーモニー

その音色が好きだ


メロディー越しに

隠れた音に

飛び交う言葉

こもった熱意が好きだ


ピアノの上に

広げられた楽譜

走り書きで溢れた

その跡が好きだ


休憩中

お菓子の袋開ければ

みんなが寄ってくる

無邪気さが好きだ


いくら長針が進んでも

話は尽きない

このひと時が好きだ

この空気が好きだ


帰り道

みんなでハモる

階段の踊り場に

響く歌が好きだ



僕の身を捧げた

この三年みとせ

思い出せば自然と

こぼれる笑みと旋律


酸いも甘いも

一緒に噛み分けた

その味を

僕は今も覚えてる


ビターな経験も

炭酸が弾ける舞台も

思い出が脳に沁み込んで

今の僕を作ってる


「好きだ」の一言に

突き動かされて

君たちと出会って

ここまで歩いてきた


こんなに幸せなことが

他にあるかな

こんなに嬉しいことは

他にないから


の前で言うと

照れちゃうから

恥ずかしいから

言葉に乗せて送るよ



ありがとう

大好きだ



またいつか

此処に集う日まで

笑っていてほしい

忘れないでほしい


ハーモニーを愛した

歌とともに歩んだ

僕らの相言葉

僕らはVincula




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