君の歌声

街中から微かに聞こえた曲

君がこの前歌ってた


思い出すたび

君の声で再生されて

頭の中で永遠にループする


その歌声が

何度も何度も巡って

脳が溶けるまで

深く酔いしれる


原曲で上書きしたくなくて

もとを聴かないまま

そのままが良いの


離れない

ずっと

君の強くて繊細で

愁いを帯びたような

儚くもたしかな歌声が


それが心地よくて

僕の心は弛緩していく

また君への

好きが増えた

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