屋上の昼下がり

今日は曇り空

まだ冷たい3月の風

ビニール袋片手に

人混みを避けて歩く


探し物も見つからず

あーもういいや

あの場所へ行こう


エレベーターを降りて

階段を登って

着いた先は

いつもの屋上


僕の秘密の憩いの場

人も少なくて

いい感じの音楽が流れる

お気に入りの場所なんだ


ちょっと一休みしたい時

ひとりの時間がほしい時

ゆっくり話がしたい時

僕はいつもここに来る


荷物を置いて ビニール袋から

お昼ご飯を取り出した


穏やかな時間が

春風とともに流れてく

もうお昼は過ぎたけど

おにぎりをひとつ頬張った


いろんなことを考える

アイデアがいっぱい出てくる

わくわくするなあ


君は今頃

何してるかな

ばったり出会ったりして

ちょっと妄想


ひとりの時間は好き

だけど君のこと考えだしたら

なんかちょっと寂しい


「ずっと隣に居て」

そんなことは言いたくない

ただ 今ここに

君がいたらなあ

っていう妄想なだけ


そう思ってかじった

チョコチップメロンパン

いつもは甘々なのに

今日はちょっとビターだった

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