少年の君と大人の君
夢を見た
公園の片隅で
ベンチに座る僕
少年の姿の君が
駆け寄ってきた
小さな手 いっぱいの
落ち葉を撒き散らし
微笑みを浮かべる君
僕はそっと
小さな頭に手を置いた
「綺麗だね」
目が覚めた
またベンチに座ってた
枯れた木々の向こうから
大人の姿の君が
歩いてきた
両手に持ったカフェオレの
片方を差し出して
微笑みを浮かべる君
僕はえいっと
ほっぺをつついて笑った
「ありがと」
目が覚めた
ベッドにいた
誰もいない
夢のまた夢
だよね
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