カクヨムィッター

ハタラカン

第1話 ザンギエフ


「雑談したいわ」

「ツイッターでやれ。

紹介文でも言ったけど」

「だめよ。

ツイッターは夢中になりすぎて高額な電話料金を請求されるもの」

「タイムスリッパーかな?」

「せっかくだからわたしはこのカクヨムィッターでつぶやくわ」

「角川がスパロボ作ったら出てきそうな名前だ」

「思いつき次第茶番を打っていくわ」

「ユーチューブでやれ」

「動画にするほどのネタは思いつけないわ」

「負けながら戦おうとすんなよ…。

その有様でなぜカクヨムならいいと思ったんだ」

「角川は全てを呑み込むの。

そう、雄大なガンジスの流れの如くに」

「度量のカツアゲだぞそれ」

「ほらご覧なさいカクヨムを。

あっちには死体が沈み、こっちには人糞が浮かび、それらを生活に汲み上げる無知蒙昧な人があるわ」

「ブレイノキワミアッー!!」

「そこに新たな糞の一つや二つ増えたところで誰も訝らないと読んだのよ」

「訝らなくても怒りはすると思うが…特にガンジス絡みの発言」

「怒られるまでは大丈夫よ」

「その不法投棄業者の精神捨てろ」

「そんな事したら何も残らないわ」

「生まれついての不法投棄業者っ…!」

「というわけで始めるわ」


「まずザンギエフについてなんだけど」

「待てや。

いきなりザンギエフの項目埋めてる前提で語りだすな」

「あなたザンギエフも知らないの?」

「いや知ってるけども!

まだ知らない子達がいるでしょうが!」

「立ちスクリューは人類の必修科目だと思ってたわ」

「ザンギエフ越しに人類を見るな」

「そうね、世の中にはマーストリウスもマッスルパワーも花諷院骸羅もいるんだし、立ちスクリューだけが人生じゃないわよね」

「さらに情報のレアリティ上げてくんなよ!

ザンギエフ知らない人がマーストリウス知ってるわけないだろ!」

「どうしろって言うのよ」

「軽くザンギエフについての解説をだな」

「ザンギエフはロシアのZよ」

「フキンシンノキワミアッー!」

「間違った事は言ってないわ」

「葬式でダジャレかます奴がどんな目で見られるか想像つかんのか?あん!?」

「ごめんなさい」

「ふう…これで誤魔化せるか?」

「という具合に、ザンギエフへの風当たりも強くなっている状況が推定されるので、気乗りする範囲で推していきたいと思うわ」

「気付いてないみたいだが、おまえ今ザンギエフのキャリアに鉤爪立ててるからな」

「ヒョー」

「どういう意味?」

「スト4の時は評価低くて悲しかったなぁ、という意味よ」

「凝縮されてるな…」

「ニャオー」

「どういう意味?」

「猫ってカワイイよね!という」

「フライングバルセロナは猫好きの勧誘だった…?いやもうバルログの話になっちゃってるし!」

「ここまでの単語をよくわからないと感じた人はググりましょう。

何でも人任せは良くないわ」

「自刃してるぞ」

「それでザンギエフなのだけど」

「忘れてはくれなんだか」

「赤きサイクロンってどういう由来なのかしら」

「Wiki見ろや」

「……………………………………………。

見たけどわからなかったわ」

「諦めたら?」

「念の為スーパーファミコン版の説明書も見たけど、ザンギエフがペレストロイカを巻き起こそうとしている事くらいしかわからなかったわ。

赤きサイクロンって文言自体なかったわ」

「諦めたら?」

「もうめんどくさいから自分で考えるわ」

「おい鉤爪を動かそうとするな」

「まずここで言う赤とは何を指すのかしら」

「あたしに聞かれてもねえ。

うーん赤狩りの赤だったり?」

「赤きサイクロンがレスラー時代の異名だとすると、名付けの地はソビエト(ロシア)で右も左も真っ赤っ赤なのだから、思想の赤を強調するとは考えにくいわ」

「ふむ」

「ゲーム画面においてザンギエフの赤要素はパンツ、ブーツ、傷痕、吐血、バストアップの時だけ着てるレスリング衣装らしき謎のアレね」

「おいまさか」

「つまり赤きサイクロンとはパンツよ」

「なあ、おまえやっぱりタイムスリッパーなんだろ?

カクヨムをゲーメストアイランドと勘違いしてるんだろ?

そうでなきゃそんなこすり倒されたネタをやれる訳がないんだ」

「いいのよ。

雄大なKADO川は新声社をも呑んでいるのだから」

「呑んでないと思う。

あとそういう問題じゃない」

「ここでヒントになるのは

『オレは あかきサイクロン 

すべてまきこみ フンサイするのだ』というザンギエフ自身の発言よ。

パンツ、ブーツ、傷痕、吐血、レスリング衣装の中で何かをフンサイできるものはパンツしか無いわ」

「それをフンサイするなんてとんでもない!」

「落ち着いて。

フンサイが粉砕とは限らないわ。

ロシア語かもしれない」

「ロシア語だとしたら意味は?」

「さあ」

「調べろや」

「めんどくさいわ」

「気乗りする範囲狭くない?」

「わたしの見立てでは射精という意味よ」

「だとしたら擁護不可能なほどの変態じゃねーかよザンギエフはよ!

推すんじゃなったのか!?」

「満足したわ」

「突き落として満足しやがった」

「今回は以上よ」

「そうですか」

「この後めちゃくちゃザンギエフした」

「しない」

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