第10話 暗闇に閉じ籠ってから 4
彼が私を支配する
彼が私を飲み込んでいく
彼が私を闇へと誘う
あなたに近づきたい
あなたに触れたい
あなたを抱きしめたい
あなたの中に溶け込んでいきたい
私をあなたの傍にいさせて
闇色の世界に二人だけ
あなたと私だけ
他には誰もいない
ここはあなたが支配する闇の中
心地良い空間
私の闇の部分が開けられる空間
私が欲していた空間
心が安定する空間
懐かしい血の匂い
切り刻んだ腕から流れているきれいな赤色
その血をおいしそうに啜る獣の血を持つ彼
私は彼に尋ねる
「おいしい?」と・・・・・・
彼は答える
「おいしい・・・・・・」と・・・・・・
世間は彼を非難する
私は彼を愛でたくなる
私は私の血を啜る獣の血を持つ彼が好きだから
だから 私は彼といたいのかもしれない
私は探していた
私の血を啜ってくれるような人を
これが本当の私であり私が望んでいること
私の奥底で眠っている欲望であり本心
狂っているって思うかもしれない
でも この狂った感覚が大好き
変かもしれないけど
人それぞれなんだからいいよね?
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