生まれてから死ぬまで自由を謳歌しよう!

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第1話 生まれてから死ぬまで自由を謳歌しよう!

いま一度よく考えてみよう、なぜに我人らは親兄弟に支配されねばならないのか。親の庇護のもとにある者は、親に守られているがゆえに、親に従い続けなければならないのか?

自由であるならば、親の言うことを聞いて、子供のことをきちんと管理する必要があるのだろうか?

それとも自分の意思を持ちつつ自立し生活できるようにすればよいだけなのか? そこで、私は、自分が読みたい本を書くことに決めたのです。それが私が書きたいと思ったテーマのひとつでした。 私は、これまでいくつもの国においてさまざまな人たちの人生や営みを書いてきました。そしてこれからも書くでしょう。 だからこそ思うのですが、人間は生まれた時からすでに自由なのです。なのに、何故、他人が勝手に自分を管理するような言い草をするのでしょう?

それこそが、私の疑問であり不条理でもあるわけです。 では、人間以外の動物だったらどうなのだろうかと思います。たとえば犬猫といった動物たちだったらどうだろうかと考えてみた結果、彼らもまた同じ結論に達しました。彼らは生まれながらにして、飼い主に依存するように教育されているが故に、飼い主から与えられる餌によって生き長らえてきているだけに過ぎなかったからです。もちろん、人間と同じように自ら考え行動することもあるだろうけれども、基本的には飼い主が与えてくれる食事のために生きています。つまり、人間が生きていくためには必ず何か他者に依存しなければ生きていけない存在だというわけなのです。 人間は社会的な生き物だといわれていますが、そもそも社会というのは人が作るものです。人々が生きるために必要だったのは共同体ではなく、共同体の頂点に立つ権力者であったはずなのです。ところが、今のような社会的構造ができあがってしまったばかりに、権力者が常に最上位の存在となってしまい、その下々民たちとの差があまりに広がりすぎた上に、さらには自らの地位を守ることのみを考え、人々に対して無気力かつ無関心となったため、いつしか人々は自分の欲求だけを支えとして他者を傷つけ、踏みつけにするようになっていきました。そんな彼らの姿を見て私は思ったのです。本当にそれでいいのかと、彼らが本当に幸福に生きていける場所はないのか、とね。 だから私はこの世界に小説家となる人物を送り込みたいと考えたのです。その人物が、自ら行動することで世の中を変えてくれるのではないかと期待しながら。でも、そんなことができるのでしょうか?

作者自身、そこまで考えてはいませんでした。 とりあえず書き進めてみてからのお楽しみということで(大笑)。とにかく今は作品を書き続けるしかないということですねえ。

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