王国宝2 王珣を阻む
ここで詔勅が下る。
「王國寶は性分のまま暴走しすぎである。このような者が長ずることなぞできはしまい。とは言え祖台之も懦弱であれり、監察官を勤め上げられるだけの強さを期待することもできぬ」
こうして両名ともに免官となった。
とは言え、間もなくして復職。この頃、いよいよその横暴ぶりが度を超すようになった。皇帝の住まう
この頃
「王珣はまさに今の名流。酒を帯びて面会するものでもございますまい」
このため孝武帝は面会を中止した。そして王国宝のこの言動を忠義あるものであると称えた。こののち王国宝の娘を司馬徳宗に嫁がせようという話が出たが、その話がまとまるよりも前に孝武帝が死亡した。
後驃騎參軍王徽請國寶同宴,國寶素驕貴使酒,怒尚書左丞祖台之,攘袂大呼,以盤盞樂器擲台之,台之不敢言,復為粲所彈。詔以國寶縱肆情性,甚不可長,台之懦弱,非監司體,並坐免官。頃之,復職,愈驕蹇不遵法度。起齋侔清暑殿,帝惡其僭侈。國寶懼,遂諂媚於帝,而頗疏道子。道子大怒,嘗於內省面責國寶,以劍擲之,舊好盡矣。
是時王雅亦有寵,薦王珣於帝。帝夜與國寶及雅宴,帝微有酒,令召珣,將至,國寶自知才出珣下,恐至,傾其寵,因曰:「王珣當今名流,不可以酒色見。」帝遂止,而以國寶為忠。將納國寶女為琅邪王妃,未婚,而帝崩。
(晋書75-4)
おいおいなんだこの都合のいい悪もんは……一部エピソードに「いかにも悪役になるよう余計な属性をゴテゴテ付け加えた」にしか見えねえぞこれ……ここに書いてあるような人間をどうしてそんなホイホイ復職すんだいいかげんにしろ。えぇえ、王国宝伝、マジで信じる気になれない……よっぽど王恭司馬道子どっちにとっても不都合な人間だったとまでしか想定できない……と言うか王徽と祖台之なんで登場したのここ? 話の筋があんまりにも見えなさすぎてわろた。Zhウィキさんも王徽まわりの話スルーされてました。まぁやむない。
ともあれ、
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884883338/episodes/1177354054885731454
ここに最後の王珣面会にまつわるエピソードが載っています。斠注は王愉の所でドチャクソ楽しい注を付してくださったのに、何故かここでは文字の異動しか教えてくれません。いや確かに一文字の異動で微意が変わったりとかもありますけど、それにしたって、もうちょっとこう……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます