前のエピソード――３７　【SS】シャリのお願い

■登場人物■

登場人物の挿絵はこちら！

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フィン

　主人公。兄。転生者で14歳(日本でいう12歳)。日本の18歳の知識を持つが前世の個人の記憶はない。自分のレベルをキスで他人に渡す恩恵（能力）を持つ。装備は主に槍。レベル4。

シャリ

　妹。実際は従兄弟の子。14歳(日本でいう12歳)。見た目的には10歳ぐらい。体が弱く大人になる前に死にそうなところをフィンに助けてもらった。おにいちゃん依存症。メイスで殴る癒し手。レベル5。

あかり

　妹。転生者。エルフ。フィンの親には彼女と思われている。日本での主人公の妹と主張しているがこの世界では年上。だがエルフなので見た目若い。お兄ちゃん大好きだがショタコン。拗らせ系オタク。自称女子高生。斥候系魔法使い。レベル5。

ウェン

　男爵領の騎士。元冒険者。20年前にダンジョンではぐれた恋人のことをまだ気に病んでいる。レベル4。

■いままでのあらすじ■

　主人公のフィンは日本の大学生の知識を持った13歳。転生者だが転生前の記憶はない。

　この世界では人はレベルが上がるごとに恩恵という名の特殊能力を獲得できる。しかしレベルが上がらないままの子供は死んでしまう。

　フィンの恩恵は他の人のレベルがわかるというものだったが、レベルが上がらない妹シャリを助けようとする戦いで、自分のレベルをキスによって他人に譲渡できる恩恵「レベル譲渡」を獲得した。

　そしてフィンが妹とキスしまくって自分のレベルを注ぎ続けているところに、エルフの美少女あかりが現れる。彼女は日本から転生してきた自分の妹だというのだ。あかりは自分たちが日本に戻るにはダンジョンに行く必要があると言うが、しかしそのダンジョンの位置がわからない。そんな中、レベリングに使っていたゴブリンが枯渇してきた。

　三人の兄妹はレベリングの相手を求めて森を冒険し、ついにダンジョンを見つける。そこは今まで見つからなかったゴブリンで溢れていた。騎士ウェンの助けも借りて第一層のボス、ゴブリンキングを倒したところでフィンはレベル４、シャリとあかりは共にレベル５となったのだが、二人の妹が次は自分のレベルを上げろと言い出して……というところからの第二部。

■第二部のポイント！■

新キャラクター黒髪で年下の姉が登場。

そして話にだけ出てきた王都への旅。

さらには「ついにダンジョンを攻略」します。ついにタイトル回収。

それでは続けてお楽しみください！