襲撃
『こちらハルキ、反対側に着いた』
「ok」
そう言って私はカスタムチップを起動し、特殊装備をオンにする
《特殊装備起動:第二段階:Ba社
チタンブレードにレーザーを纏わせ入り口の用心棒に切り掛かる
「なっ!?」
用心棒のくせに完全に油断していたようで簡単に処理出来た
「くそっ!」
もう一人の用心棒もショットガンを展開して応戦してくる
私も3rLMGを展開し辺りに乱射する
___________
遠くでネルが撃っているLMGの銃声が聞こえる
「なんだ?」
「近くでマフィアの抗争でも起きたんじゃね?」
俺もアーミーナイフを取り出し会話をしている用心棒2人を切り、市場の敷地内に侵入する
混乱して逃げ惑う人混みに紛れて武装した集団が更に薄暗い路地に入っていった
「ネル、それっぽい集団を見つけた」
『つけて行って』
「ok」
パルクールで屋台の上に登り、そこから路地の上に張り出しているビルのフェンスを伝って集団を追いかける
「ボスの状況は⁉︎」
「今のところ大丈夫みたいだ、だが急がないと襲撃者に襲われる!とにかく行くぞ!」
コイツら護衛としてはダメだな
後ろにいる気配を隠していないどころか隠す気の無い人間に気づいてない
「ネル、制圧出来そうか?」
『出入り口と逃走経路の出口に瓦礫を落とした』
「ok、でもボスがいる建物に逃走方法がある可能性は?」
『・・・考えてなかった』
「・・・oh」
『とりあえず急ごう』
「出来るだけ早く来いよ?」
『わかってる』
___________
しばらくつけていると集団が一つの5階建てのビルに入っていった
「ネル」
「なんでしょう」
「うおっ!?・・・居たのか」
「たった今合流した」
「なるほど、で、何処から入るか」
「正面突破」
「脳筋・・・流石に無理がある」
「・・・じゃあ裏口侵入」
「裏口が見つからない、と言うわけでだな」
そこで俺はカスタムチップを起動準備段階に入れる
「待ち伏せだ」
「え?逃げられるよ?」
「いや、逃走経路がこのビルの下を通ってる、恐らく出口が潰れたと言う情報は入っている筈、てことは?」
「・・・乗り物?」
「そう、恐らく
「だから待ち伏せ?」
「そういう事だ、・・・ビンゴ、そう言ってる内に一台装甲車が出て来た」
起動準備段階に入っていたチップを起動させ、特殊装備のリミットを外す
《特殊装備起動:小倉研究所Ftツインレールガン》
すると俺の背中に自分の身長より大きい2つの宙に浮かぶレールガンが出現する
「起動するたびに思うけど自分の体が増える感じで混乱するな・・・」
《照準対象:装甲車・・・ロック完了:出力8%:発射します》
ズドン
音速の弾丸が装甲車の装甲を貫いて爆発させる
背中のレールガンからは高温になったレール冷却ガスを排出する音やエネルギーをリチャージする音が聞こえる
「どよ」
「・・・凄い」
「が・・・どうやらハズレみたいだな」
ビルからもう一台装甲車が出てきたのを見て再度照準を合わせた
《対象:装輪機動車・・・ロック完了:出力19%:発射します》
ドォン
装甲車ではなく装輪機動車だったみたいだが特に問題無く破壊出来た
俺は建物から何も出てこないのを確認してターゲットの死体を確認しn・・・
「おおー」
「ネル」
「ん?」
「ゴメン」
「え?」
そう言って俺は血を吐いて意識を失った
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