第113話 お葬式。本当の別れ。

 次の日、お葬式が始まる。

 お葬式には、楓と紗奈さん、北村一家、そして、天野家との関わりの深かった佐川家が参列していた。

 佐川さん一家は電話でも「信じられない…」と言ったことを言っていた。そして、康太さん、冬美さんの遺体を自分の目で見て、


「本当に亡くなられたんですね……」


 と、胡雪さん母はハンカチを顔に当てて泣いていた。どうやら、冬美さんとは仲が良かったらしい。


「………」


 友達の胡雪さん、そして胡雪さん父は愕然としていた。


 ちなみに、天野一家は既に父方のお母さん、つまり紗奈さんしかいないようだ。


「それでは天野康太さん、並びに天野冬美さんのお葬式を始めさせていただきます」


 と、アナウンスがかかり、式が始まる。


 長い念仏を唱えている間にお焼香などをすましたりした。


 それから、最後の顔合わせがあった。

 楓は一番側により、


「………今まで育ててありがとう。お父さん、お母さん。わたし、これからも頑張るね……」


 楓は涙を流さずにそう告げた。

 目を見ると、昨日までの目とは違い、覚悟を決めた目をしていた。

 紗奈さんは大泣きしていた。

 北村家と佐川家と言うと、楓と紗奈さんより少し離れて、光景を眺めていたり、泣いたりしていた。


 そして、数分後。


「よろしいですか…?」


 お葬式場の人に聞かれ、楓と紗奈さんは頷く。

 

「かしこまりました」


 そう言って、僕らは手を合わせる。

 そして、次は康太さんと冬美さんを乗せた専用の車で火葬場へと向かう。


 そして火葬場につき、最後の合掌をする。

 遺体は火葬され始めるのだった。


 それから数時間後。

 火葬が終わった。

 そして、2人の骨を拾い集める。

 楓は冬美さんの、紗奈さんは康太さんの骨を集めていたのだった。


 それからお墓も先代から受け継がれている所に入れる。

 それらのことを終えて、お葬式が終わるのであった。


 〜後書き〜


 どうも、こんばんは。ともともです!

 暗い話ばかり続いてしまい申し訳ありません…。

 これでお葬式関連の話は終わりです。

 次からは明るい話をお届けできるように頑張ります!

 本当に終わりも近いですが、最後までこの小説をよろしくお願い致します!m(_ _)m

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