第44話 楓の悩み

 僕たちはご飯を食べ終わり楓の家に向かっている。僕は悩み事を聞こうと質問をする。


「楓さん、僕でよければ悩み事聞こうか?」


 楓にそう言うが


「いや、大丈夫。これは私がなんとかしないといけない問題だから」


 どうやら自分でなんとかしないといけないらしい。が、僕は悩み事を話してみたら楽になった経験から


「人に話してみた方が楽になるかもしれないよ?」


 そう言う。すると少し考える素振りを見せたが楓は


「わかった。じゃあ言うけど私達、距離を置かない?」


 言ってくれるのを嬉しいと思ったのは束の間距離を置こうと言われてしまった。


「なっ」


 僕が驚愕している間に楓が話す。


「ごめんね、私の我儘のせいで。無理やり従わせてごめんね。。」


 そう言い残すと楓は走っていってしまった。ぼくは追いかけようかと思って動こうとした時には既に楓の姿はなかった。


「なんでこうなったんだよ!!」


 僕は夜の曇り空に向かって大声で叫ぶのだった。



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 〜楓視点〜


 私が走り出した後の話である。


「はあ、辛いなぁ」


 正直なところ私はこんなことをしたくなかった。だが、私のせいで悠くんに迷惑がかかっているかもしれない。お父さんの件もあったし、なんだって私の家族全員に勘違いされてしまっている。私の我儘のせいで。悠君ともっと一緒にいたいと言う一心で嘘までつかせて。本当にその事に気付かなかった自分が許せなかった。さらに私の方からお願いまでしてしまった。このままだとまた悠君に迷惑をかけてしまう。だから距離を置こうと思ったわけなのだ。


「次悠君と笑いあう時には前の関係より進歩させてから…」


 親に嘘を付かなくする、つまり本当の恋人になってから前のような関係に戻そう。今からさっさと告白して付き合えればいいのだが、(今までたくさん迷惑をかけてきたと思うし、きっと悠君は私のことを嫌いとは行かなくても好きではないだろう)、と言う考えだ。

 この判断が間違っているかは私にはわからないけどとりあえずこれで行こうと思う。

 

「辛いけど、明日から頑張ろ」


 そう言って明日からは悠君とできるだけ話さないように決意するのだった。




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 〜通常視点(悠視点)〜


「本当になんでこうなったんだ!?」


 楓がどう言う意図からぼくと距離を置くと言う判断をしたのか僕にはさっぱりわからなかった。


「もしかして今日のご飯が嫌だったのか?」


 楓はごはんの前までは普通だった。つまりご飯と勉強終了後の楓が電話しに行ったこのどちらかに原因があるのだろう。


「やばい、本当にわからない……」


 みんなに相談しようか迷ったが、とりあえずは(自分でなんとかしよう)と思うのだった。




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 〜後書き〜


 この小説を読んでいただきありがとうございます! もう少しでフォロワー様が200人を超えそうです! そして星も126と、自分からしたらとても多い数です! フォロワー様並びにレビューしてくださった方々本当にありがとうございます!!

 これからも頑張っていきますのでこの小説をよろしくお願い致します!

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