【完結】高校入試で出会った美少女に一目惚れしてしまった
ともとも
プロローグ
プロローグ1 (高校入試)◎
※全話おそらく大きな変化があると思われるので1度ご覧になられたことのある方も再度読まれることを強く推奨致します。申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
28話まで、修正中です。申し訳ありません。
修正済みの話には題名に◎をつけておきます。
申し訳ありませんが、フォローしてお待ちください。
修正後読まれる方がいいと思いますが、話自体の変更はありませんので、(どうしても気になる!)と言う方がいれば気にせず読んでいただいても構いません。
ご迷惑をかけますが、よろしくお願い致します!
僕、
(大丈夫、大丈夫)
僕は自分にこう言い聞かせていた。僕の横には誰もいない。僕自身の友達が少ないのも原因であるが、単純に遠い高校を受験する僕は同じ高校を受験する友達がいなかった。それだけの話だ。
ちなみに僕は今バスに乗っている。
(まだ時間あるし、英単語帳の追い込みでもやるか! そうすればちょっとでも点数が良くなるかもしれないし!)
そんな考えに至った僕は英単語の復習を始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そうこうしていると僕は入試会場である高校に着いた。僕は自分がどの教室か、と言う確認をし、僕は教室に行きテストを受ける準備をするのであった。
(さあ、トイレに行っておこうかな)
そう思って、立とうと、ふと後ろの人が目に入った瞬間、僕は運命を感じた。とても綺麗な顔立ちである美少女が座っていたのだ。僕はこの時ふと思ったのである。
(この人こそ僕の運命の人。そして僕の初恋の相手だ)
そう思った途端僕は受験の緊張感を忘れ、初恋と言う意味での緊張してしまった。(初恋の相手が後ろに座っている)そう考えてしまうと心臓が爆発しそうになる。周りに同じ制服を着た人はいないし、僕と同じような状況なのだろう。トイレに行くことも忘れて、僕は勇気を振り絞って始まりの第一歩を踏み出す。
「ど、どうも。こんにちは。緊張していますか?」
僕は思ったことを声に出した。(やってしまったぁ〜!初対面でいきなり緊張してますか?なんて聞かんやろ!普通!しかもとても声震えちゃったし、「お前の方が緊張してるやろ」って言われたら頷くしかない状況!)そんなことを考えていると僕の話しかけた美少女がふふっと笑みをこぼして答えた。
「どうもこんにちは。そうですね。私もとても緊張しています」
と、彼女は柔らかい声で答える。
彼女は普通に答えてくれたので僕は安堵した。周りにも(この美少女とお近づきになりたいな)と思っていた人が多かったようで、すごい視線を感じた。
「で、ですよね。僕も心臓バックバックで」
まあ僕は別の意味でバックバックなのだが。
「そうなんですね! やっぱり緊張しますよね…。お互い頑張りましょう!」
そう言って彼女は満面の笑みを浮かべた。
彼女が笑った瞬間、僕は天国にいた。もう彼女の笑顔が可愛すぎたのだ。(あぁ、もう死ねるー)そんなことを思っていた。
そのボーッとなっている様子を見ていた彼女は
「大丈夫ですか?」
と、心配そうに声を掛けてくる。その瞬間僕はハッとした。
「え? あ、うん。ごめんね。ちょっとボーッとしちゃって」
どうして? と言う顔で見る名前も知らない美少女。
その時更に周りからの視線が強くなるのを感じた。美少女に心配してもらえているのがうらやましいのだろうか。
僕は彼女の持っている英単語帳にさらっと目を落とす。(どこかで見たことのある表紙だなぁーって、え!? 僕が持ってるやつじゃね? これはチャーンス)そう思い、単語帳の話題を振ってみる。
「あ、君。その英単語帳」
彼女は、はて? と首を傾げてながら、
「……この英単語帳がどうかしましたか?」
「ちょっと待って下さいね」
そう言い僕の鞄の一番上にあった単語帳を取り出した。それに僕は天才なのか即浮かんだ距離を縮めるため、変かもしれないが、案を出してみる。
「お互いに問題の出し合いっこしませんか? テストの始まるまでの数分間だけですけど。最後の復習になっていい勉強になると思うのですが」
その提案をした途端視線の量は倍増したが、僕は気にしないことにした。
彼女は(それはいい!)とでも思っているような顔をし、ニコニコ顔で、
「あ、はい! 良いですね! やりましょう!」
顔の表情通りに問題を出し合うことになった。
昇天する間もなく問題の出し合いが始まる。
「じゃあまずは僕が日本語言うので英語で答えて下さいね」
「はい! わかりました」
そう言うことで問題の出し合いっこが始まった。周りはすごく静かになっていた。僕たちの声だけが響き渡る。彼女は1問ミスすらすることなく答えていた。(頭いいんだなー、僕の初恋の相手)そう思いながら出すのだった。
そうこうしていると試験の時間になり、僕らの試験が始まるのであった。(この子と同じく、受かりたいな。この高校に行きたい)僕はそう思いながら試験に挑むのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして僕らの高校入試は終わった。
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です!」
ニコニコ微笑みながらお疲れ様の挨拶を交わした彼女。問題の出来が良かったのだろうか。
「ニコニコしてますが、出来よかったんですか?」
僕はニコニコの原因を突き止めるべく聞いてみる。
「はい! 上々でした!! 単語の出し合いっこのおかげあってわからない単語もなく、長文問題もすらすら読めたので! あとそれ以外の教科も基本大丈夫ラインのはずなので!」
問題の出し合いっこで最後まで1問ミスすることもなく答えていたのはたまたまかと思っていたのだが全てわかったと言うのはもう天才だ。それしか言いようがない。
僕が驚愕の顔を浮かべていると彼女は(どうしたの?)そう言った視線を向けてくる。
これだからすごいよね。天才は。
「いや、凄すぎませんか?」
「何がですか?」
(いや!それを自覚してない時点でヤバすぎでしょ!)僕は本気でそう思った。
僕は思わず、
「いや、何がですかって全部単語分かって、長文問題すらすら読めたんでしょ? それがすごい以外のなんでもないじゃないですか!」
と、僕は本音が漏れてしまう。
(流石に言い方が酷いのではないか)と思った僕は、
「あ、ごめんな……」
と、言おうとした途端、
「日々勉強していればわかるものですよ」
彼女はにこーっと笑った。
また天国に行ってしまい、彼女にまた心配そうな顔をさせてしまうのだった。
そして無事に現実に戻ってきた僕のスマホが
「ピロリン」
と、音が鳴る。お母さんである
静「テストが終わったら道腐らずにすぐに帰ってくること!」
と、書かれていた。
「あ、ごめんね。そろそろ僕、帰らないと」
と、僕は声をかける。
帰りたくない気持ちは山々だが、帰らないといけないものはいけない。
「そうですか。改めてテスト、お疲れ様でした! では私も帰りますね。また受験の合格発表で会えたら話しましょう!」
と、彼女は微笑んで言った。
僕は優しさと嬉しさと可愛さのあまりまた天国に行ってしまいそうになったが、なんとか踏みとどまった。
「う、うん! 絶対に会いましょうね!」
僕は絶対に会いたいのでこう言う。
「はい! ではまた!」
そう言って彼女は手を振っている。
「また!」
そう言って僕も振りかえす。
(そいや名前なんて言うんだろう。聞いてなかったな。また次の合格発表日に会えたら聞いてみよう)そんなことを思いながら帰るのであった。
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