第26話 アスタルテ書房、空蝉の文
拙作『空蝉の文』で希死念慮に見舞われた少年少女が古都のアスタルテ書房に向かうシーンがあったが、アスタルテ書房は実在する古書店なのだ。
寺町通と四条河原の間にアスタルテ書房は存在する。
三月書房は店主の宍戸さんが亡くなられたことで、閉店してしまったが、アスタルテ書房はまだ開店しているので、コロナが落ち着いたら、また行ってみたいと思う。
気になった方はアスタルテ書房を検索すると、これでもかと耽美な古典の本や古書がずらりと並んでいる写真が目の当たりするだろう。
もう手に入らないような江戸川乱歩の初版本や耽美やミステリーを扱った雑誌のバックナンバーが宝石箱のようにある。
最近、10代の子供たちの自死が増え、大きな社会問題になっている。
私自身、10代の頃、希死念慮に襲われ、実際、閉鎖病棟に入院していたのだが、この京都の名物・本屋さんの出会いのおかげで、死なずに済んだ、と思っている。
社会に多くのこのような居場所があると、死にたい、死にたい、と思った希死念慮が薄らぎ、何とか生きてみよう、という力になる。
京都の本屋さんはまだまだ多くの知らない本屋さんがある。
Z世代の子供たちにも特に京都の漫画ミュージアムは天国のようなところだと思う。
少年ジャンプのバックナンバーもここでは見られるので、いつか、『鬼滅の刃』が連載された少年ジャンプを読むのが夢です(笑)
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