第6章…お前の母ちゃんこーぶたって姉自身が言っているのを聞いて内臓を肝臓に移動させる薬を自分で作るという無謀

第6章…


お前の母ちゃんこーぶたって姉自身が言っているのを聞いて内臓を肝臓に移動させる薬を自分で作るという無謀





裸で寝転がったままの俺はふと思い出す

俺はなぜ裸なんだ

裸で隠れてどうするんだ?

それを姉貴に見せてどうなるんだ??

今になって羞恥心が湧き上がって来た


しかし俺は

ここでネタバラシをするわけにはいかない!!

なぜなら俺は空前絶後のぉぉーー!!

超絶怒涛のエロ童貞だから!!!


「あねきぃぃーー!!!股間あたりを触ってくれーー!!」


俺は史上最恐のビッパーだ


「あああーー!!!もう!!

あんた覚えときなさいよ!!

今から薬作ってやるから!!」


と言って姉貴は自分の部屋に入った


「いや待て!!また変なの作るなよ!?」


と俺は慌てて言うと

ドア越しから姉貴の声が聞こえる


「変な弟には変な薬が1番お似合いだわ!」


と、変人扱いをされてしまった

誰が変人や!裸になってるだけだろ!

もう裸になってることの何が悪いのか

感覚が狂っている自分がいる


「姉貴!!お前のしたことの罪はでかいぞ!

ハゲにして、ブタにして、女にするなんてな!

俺は恨みを晴らすためにビッパーになって困らせてやろうとしただけだ!」


と理由を話すと


「失敗は成功の元って言葉もあるんだよ!

ブタでもハゲでも後からどうにでもなるんだからいいの!」


「開き直ってんじゃねーぞ!」


「開き直りじゃない、前向きになってんの!

やーいやーい、お前の母ちゃんこーぶた!」



「ああん!?お前がブタにしたんだろ!

ふざけんなよ!」


俺は安価なことはもう忘れていた

くそっ!腹たつぜ!


「悔しかったらお姉ちゃんより頭良くなって薬でも作ってみな!

お前なんて算数もろくに出来ない人間なんだから無理だろうけどね!」


「はん!算数とか数学なんて人生に必要ないわ!」


「はん!!簡単な算数も数学も出来ない人間は社会には必要ないし

親になった時に子供に教えられなくて惨めになるのはお前だぞ!

そうなったらお前はゴミ以下のクソ人間、社会からも子育てからも用済みだ!」


くっ!なんて正論を言いやがるんだ!

全部刺さること言いやがって!!

俺は少し黙ってしまう


裸の俺は少し冷静になって考えた

この許すまじクソ姉貴を懲らしめてやりたい!


「絶対に許さねーぞ!」


俺は部屋に投げ込むように勢いよくドアを閉めた

クソ!

俺は全裸のままベットに潜り考える

もう安価なんかやめだ

俺がやれば出来るってところを見せつけてやりたい

全裸の俺はスマホを開き

とりあえずエッチな動画を見てから考えることにした


よし、決めた

俺はトランクスを履きTシャツに着替える

姉貴の内蔵を肝臓に変えてやる!!

そうだ

内蔵を肝臓に変えれば姉貴は苦しむことになるだろう

見てろよこのクソッタレ

お前を貶める時が来たぜ


「はっはっはっはっはっはーー!!!」


ドン!


「うるさいぞ!遥斗!」


姉貴が俺の部屋のドアを思い切り叩く

ふん!うるさい女め!今に見てろ

俺は内蔵を肝臓に変える薬を調べるために

グーグ〇先生に調べてもらうことにした


すると

????


内蔵を肝臓に


内蔵を肝臓に


………肝臓も内蔵だと?

どういうことだ!?

わけがわからないままネットを廻る


俺がやりたいこと、それは内蔵を肝臓に変えること

でもグーグ〇先生は肝臓も内臓だと言う

これなら結果的に内蔵を肝臓にするで目的は達成してるんじゃないか?

んなわけあるかーー!!!!!!


どうしても復讐がしたい

どこかで復讐出来るはずだ

内蔵を肝臓に

内蔵を肝臓に


「………ん?」


俺はあるものを見つける

これだ…!!


俺は部屋から出て

姉貴の部屋を乱暴に叩いた


【ドンドンドンドンドン!!】


部屋の奥から姉貴の声は聞こえない


【ドンドンドン!!】


【ドンドンドン!!】


【ドンドンドンドンドンドンドン!!】


あーよいっしょ!


【ドンドンドン!!】


あ、そーれ!


【ドンドンドン!!】


あーどっこい!


【ドンドンドンドンドンドンドン!!】


三三七拍子の決まりー!!!


【バターーーン!!!!】


勢いよく姉貴の部屋のドアが開くとその勢いのまま顔面を強打する


「うるさいっての!!静かにしなさい!」


不機嫌な姉貴は怒鳴り散らすように声を荒らげた

しかし俺は姉貴に言わないといけないことがある

そう、ネットで見たあの言葉

恐怖の言葉を姉貴に言ってやるんだ


「姉貴の肝臓をたべたい」


「………は?」


さあビビれ

怖いだろ?

ネットで見たものはこれだ


【君の肝臓をたべたい】


詳しくは知らないが映画にもなってるらしい

ホラー映画に違いないだろう

俺が姉貴の肝臓を食いちぎる

嫌だけどそうもしないと俺の腹の虫はピロリ菌程度じゃ収まらない


「姉貴の肝臓をたべたい」


「………見たの?」


「見てはないけど」


何を見たのかは知らないが

とりあえず脅しの一言


「姉貴の肝臓をたべたい」


馬鹿の一つ覚えとも言えるこの脅しは

姉貴にどう影響するか楽しみだな

さあ泣け

苦しめ姉貴


「姉貴の肝臓をたべたい」


「遥斗……それはお姉ちゃんに対する仲直り宣言でいいんだね?」


「………へ?」


仲直り宣言?

心なしか姉貴は涙を流してる気がする


「そ、そんなつもりはない!

姉貴の肝臓をたべたいだけだ!」


「まあよいよい、遥斗がお姉ちゃんのこと大好きだってことはよくわかったから

部屋入りな」


俺は姉貴の部屋に連れ込まれる

本当に色々な実験に使った道具が多すぎる

この実験でどれだけの人達が迷惑をかけられてきたかと思うとやはり肝臓をたべたい


「今度は何するつもりだ?」


姉貴の肝臓を狙ってる俺は威嚇した目付きをするが

姉貴は依然として微笑んでいる


「これでしょ?これこれ」


姉貴はひとつの小説を取り出した


「君の肝臓をたべたい」


姉貴が取り出した小説は

表紙が綺麗でホラーとは全くの別物だった


「これお姉ちゃんも大好きなんだよねー」


姉貴はペラペラとその小説を読み始める


「ち、ちがう、そんなつもりじゃ」


「お姉ちゃん3年前にアメリカに居たでしょ?

その時の友達に借りたんだ、借りパクしてるけど」


姉貴はどんどん話を膨らませている

予想とは遥かに違う展開になってしまった

姉貴に小説の話を永遠と聞かされ

そんなメルヘンチックな人生はないぞと言い聞かせ

そして俺はその小説を借りることになった

何故こうなったかは分からないけどとりあえず

姉貴の機嫌は直ったらしい

知らないし興味ないけど

俺は自分の部屋に戻り小説を読んでみる

なんていいお話なんだ…

うん、かなり面白いぞ

うん、うん、うん、

こりゃ続きが気になっちゃうなー

なーんて呑気にやってるところだった

ケータイが鳴る

なんだ?姉貴か?

それに気づいて俺はケータイを覗くと


ふぇ!?

思わず2度見する

ま、まさか

こんな日が来るとは!

RAINから届いたメッセージは

凛さんだった


俺はドキドキしながらそのメッセージを開けた



第6章…


お前の母ちゃんこーぶたって姉自身が言っているのを聞いて内臓を肝臓に移動させる薬を自分で作るという無謀


終わり!



そうだなー俺はやっぱり内蔵を肝臓にかえたい

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