このミステリーは、ひと味違います。
物語は、殺人事件の捜査を担当する刑事、モーガン・クロウを中心として進みます。
モーガンは捜査を続ける中で、マリーの勤めていたジェニーレン男爵家に渦巻く、得体の知れない悪意と対峙することに。
関係者全員が一癖も二癖もあり、彼らの心理や歪みが、徐々に明かされていきます。
決して交わらない螺旋階段を降りて行くように、全てが徐々に狂っていく。
段々深みに落ちて行くようなこの感覚……本当にすごい。
ページを送る手が止まらなくなります。
ぜひ、最後までご自身の目でお確かめ下さい。
驚きのラストが待っています。
(個人的にはこの結末、好きです)
——そう、マリー・ロビンは、もういないのです。