獣人族で兎族のエピタフと、虎族の老虎(とら)の、熱い恋のお話です。
このお話には、元となる作品がありますが、そのお話を読んでいなくても単品として楽しめると思います。
魔法大臣のエピタフと老虎は、戦いの中で出会い、お互いに惹かれ合っていきます。戦いで血の匂いに反応して興奮してしまう老虎のシーンなんて、「キャァァ」ってなってしまいますよ。
バトルシーンも迫力があるのですが、何よりお互いに惹かれ合う熱い想いが伝わってきます。「そんな事してる場合じゃない」って時も、それだからこそ想いがあふれ出てしまう老虎に、クールに見えても内面は熱く燃え上がっているエピタフの二人が対照的です。
本編を読んでいた時は、まさかこの二人がカップリングすると思って読んでませんでしたから、それはそれはびっくりしました。と、同時に、「凸凹ならではの良いカップルだな」と思いました。
その二人の馴れ初めにポイントを当てたスピンオフ作品です。
この世界では、生まれた時は皆がオスなので、BL作品って事になります。
BL要素は薄めですし、激しいイチャコラシーンがあるわけでもないので、獣人族同士のラブストーリーと思って読んでいても成立します!