第22話

女の子アイテムが売れるかもという確信を得たアサミ達。


商売を始める準備を着々と進めようと思っていた。




「ここら辺でお店出すのには家賃どのくらいかわかる?また旅に出るかもだから賃貸でいいんだけど。」




「さすがにお店そのものを買うのは 金貨10枚から~とかありますけど。賃貸・・


ん- そうですわね。月金貨1枚あれば 結構いい所借りれそうですわね。長期的に見れば買った方が安いのですけど アサミは不定期でいない時もあるのでしょう?」


「うん そーだね 依頼でいない時もあるかもね。」


「お試しで借りてみてもいいんじゃないか?ダメなら辞めても構わないだろう?」


「そうだね そういう契約はどこでやるの?」


「商業ギルドの不動産科だね あそこで物件を借りれる。支払いとかも商業ギルドのカードで決済可能だ」


「アサミ 近いうちに宿を出るんですの?」


「むむ そうなるとしゃんぷぅが切れてしまいそうだ。」


「あはは 言ったでしょう?売りはじめるって お店にきてよ!」




ソフィーは うーん と何か唸って考え事をしている。


「ソフィー どうかした?」


「アサミ お友達として言いますわ。あなただいじょぶですの?」


「ん?何の話?」


「もぅ!あなたわかってないですわ!あなた 15歳と言っても 見た目10歳くらいですわよ?」




その時のアサミを見たら 背景に 『ガーンッッッ』と雷が出ている演出のようだったろう


言われたアサミは 『こっ 子供・・・おっぱい おっぱいがあれば!!』とブツブツ言って立ち直れないようだった。




「ア アサミ 胸なんてな 邪魔なだけだぞ!走ると痛いし!」


「はいはい!おっぱい強者は黙っててくださいまし!」




「こら!アサミしっかりしなさい!私が言いたいのは あなた一人で夜とかだいじょうぶ?ってことですわよ!」


「ん?一応冒険者だし 自衛はできると思うよ?」


「もぅ そういう事じゃないですわ!あなたはまだ舐められてるってことですわよ!まだ子供にしか見えない娘を商人たちがホイホイ信じるわけないでしょう?」


「ああ そっか いくらDランクでも信用がないってことなんだね。」


(ばあちゃんがいるから保護者ならだいじょうぶとか思ってたよ。見えないんだった。)


『ふふっ アサちゃんのおっちょこちょい』


「私たちBランクの【戦乙女】が保証人と護衛しましょうか?」




(え そりゃ助かるけど そんな依頼したらお金すごいかかっちゃうよ・・・)




「え お金稼ぐんだけど 2人を指名依頼なんてできないよ?お高いんでしょう?」


そこで ソフィーも安心しなさいとばかりにダリアに向いて頷く。


ダリアも納得したのかわかったと頷いた。




「これは ギルドを通さない仕事だと思ってくれ。まぁ 友達の相談ってとこだから問題はない。


アタシら二人はギルドの依頼を受けるとき以外はアサミの店で警備だの店員とかの仕事をしよう。


その条件は アサミとの同居まぁ家賃だな。 それとご飯だな。」


「え それだけでいいの?」


「まぁ そこまでお金のことは稼ぐ必要もないからなぁ。ただのおせっかいだとでも思ってくれ。」


「ダリアったら!あれほど 『有名になるとアサミが大変だ 守ってやらないと』ってアサミのこと気にかけてたくせに!」


「なっ!ソフィー やめてくれっ」


と ダリアの顔も真っ赤に染まる。




(ふふっ この人たち いい人すぎない? 見てて騙されないか不安になるよ。)


ダリアとソフィーが聞いていたら 『お前が言うな』である。


『うん いい子達だねぇ アサちゃん ばあちゃんもね アサちゃん一人で店に寝泊まりするのは反対だねぇ ここは同居頼んでみたらどうだぃ?』




「二人ともありがとぅ まだお店のこと開店出来ないけどそうなったら一緒に住んでくれる?」


「ああ 任せておけ」


「大船に乗ったつもりでいるといいですわ!」




これで お店のことはとりあえずOKかな




『ん- もしかしたら・・・いや・・でも・・・』


ばあちゃんがさっきから色々考えている。どうしたんだろう?




(ばあちゃん? ばあちゃんってば!)




『ん? どうしたんだぃ?そんなに慌てて』


(いや どうしたはこっちのセリフ ぼーっとして何かあった?)


『いや まだ確実じゃないから後で言うよ』


(ん-?わかったぁ)




とりあえず もうなんだかんだで夕方の時間になったので そろそろ帰ろうとギルドで3人と1匹は


宿に向かうのだった。

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