山梨さんとカフェに行った日のこと
家に帰った僕は何故かリビングで正座させられていた。
目の前の床には
学校のSNSに悲報というタイトルで投稿されていたもの。
教師や親も見る事があるところに投稿するのはやめて欲しい。
でも、そうだよね、これが普通の反応だよね。
僕と
「
「ひゃいっ!?」
いつもと違う温度を感じさせない声で
「これはどういう事ですか?」
「いや、その、見たままというか……」
「
「そ、そんな事は無い、です……」
「それでは、これは、どういう、こ・と・で・す・か?」
「
「ハイっ!」
「兄妹や幼馴染でもこの歳になって手を繋いで歩くことは無いですよね?」
「はい……」
「それを踏まえた上で、これを見た人がどう捉えると思いますか?」
「それは……」
「そ・れ・は?」
「付き合ってると思われます……」
「そうですよね」
どうして
この後も如何に僕のとった行動が軽率だったかをコンコンと諭された。なんかゴメン。
◇
「連絡が来ない……」
既に夕飯を食べ終えて早く入浴するように言ってきたお母さんの言葉に従って入浴を済ませてお風呂から出て来たところ。スマホを確認しても
どれも学校のSNSを見たけどどういう事か問うものばかり。
ネットリテラシー意識が低い者が学校のSNSに画像をアップロードしていた。
「あ〜あ、これは明日、先生から注意を受けそうだなあ」
もちろん私を注意してくる事は無いだろうけど、こういった画像を投稿した事については注意されるという意味でなのだけれど。
半分は思惑通りに
私の思惑を外れたのはSNSでここまで一気に拡散された事。こんな風に広まればきっと
「まったく、
◇
思い当たるの事は多くの人が目にするSNSに画像を上げられている事でまた
中学の頃はそれで私と
あの時の私達は幼くてどうすれば良いのか分からなかった。だから気が付いた時にはもう、元の関係に戻る事はできなくなっていた。
その頃からだったと思う。
「あの頃の様に意欲的になってくれないかなあ」
頼れるお
あの頃の私は
だからこそ
でも、私の勘では
それなのに最近接触が無いと言っていたから油断していた。
まさかSNSを利用してくるなんて、これは外堀を埋めにかかっているんだろう。
「明日は
騒ぎになる事は目に見えているんだけど私ができる事は何も思いつかない。せめて家の中くらいは寛げるようにしてあげたい。さっきは感情のまま問い詰めてしまった。注意しないと駄目ね。
自身にできることが殆ど無いという無力さを感じながらも家事を済ませる。
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このお話しの前から書いていたものに一区切りがついたので順次投稿していこうと思います。
転生聖女は元ゲームキャラ。私ってVRMMOの中から出てきたの?いや、転生と言っていいのか?
https://kakuyomu.jp/works/16817139558186189649/episodes/16817139558186195581
宜しければ読んでみて下さい。
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