はないちもんめ

くれは。

はないちもんめ

「かーってうれしいはないちもんめ!」



『あぁ、そうだ、』



「まけーってくやしいはないちもんめ!」



『わたしはいつも、』



「あのこがほしい!」



『心のどこかで期待していた、』



「あのこじゃわっからん!」



『そんなことは起こりえないのに、』



「そーだんしましょ!」



『そうならないことは始めから決まりきっていたのに、』




「そーしましょ!」





私はいつもそうだった、


上辺だけの笑顔で取り繕って、"本当の私"が誰にもバレないように、悟られないように、



私は放課後に外で遊ぶのが嫌いだった。けれど、その頃の私はきまっていつも同じ遊びをしていた。


外で遊ぶのは嫌いだったが、その遊びだけはとても大好きだった。残念ながら理由はもう忘れてしまったのだけれど、




でも、いつしかそれを嫌うようになった。私はある時気づいてしまったのだ。




『ねぇ、どうして、? 』




『どうして選ばれるのはいつもわたしじゃないの、?』




いつからか、心に居座ったその感情に背を向けて、消して見ないように、他の誰にも見せないように、無理やり張りつけた満面の笑みで、





「きーまった!」










─────────────────────




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ここまでお付き合い下さりありがとうございました。


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はないちもんめ くれは。 @kuleha_239124

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