ガチギレ彼女と難を逃れたい彼氏
ゆる男
第1話ガチギレ彼女と難を逃れたい彼氏
彼氏
「ただいまー」
彼女
「あ、空、おかえり〜」
彼氏
「…結衣!?まだ起きてたの?もう朝方だぞ?」
彼女
「うん、夜勤ご苦労さま〜ずっと空のこと待ってたの〜」
彼氏
「あ、ありがと…なんかいつも可愛い結衣の笑顔から殺気が感じられるんだけど?」
彼女
「殺気??まあ殺したい気持ちはあるよ〜?
今までイライラし過ぎて寝れなくて起きてるんだから」
彼氏
「ま、待てよ!俺が何したって言うんだよ!」
彼女
「しらばっくれないで!私の濃厚カラメルカスタードプリン食べたよね!?」
彼氏
「プ、プリン!?い、いやぁ!?俺知らないよ?」
彼女
「たぁべぇたぁよぉねぇ……??」
彼氏
「ぎゃああああ!!おおお落ち着けよ!!殺気は感じてたけど
包丁突き出すのは無しだろ!!」
彼女
「殺すって言ったでしょ!私がこの濃厚カラメルカスタードプリンをどれだけ楽しみにしてたと思ってんの!!」
彼氏
「わ、わかったけどプリン食ったの俺じゃないって!
むしろ証拠もないだろ!」
彼女
「証拠ならあるよ」
彼氏
「あ、あるの??か、完璧だと思ったのに…
じゃあその証拠ってやらを言ってみろ!」
彼女
「まず、今日の朝までは冷蔵庫の中に入ってるのを私が確認してる
でも今日仕事から帰ってご飯食べてお風呂上がった最高の状態で食べようと思ったプリンが…ない」
彼氏
「うーん、結衣が気づかないうちに食べたんじゃない?」
彼女
「私が無意識に食べるわけないでしょ!
しかも私はコンビニの袋いつも貰わないのに
コンビニの袋にプリンのゴミが入ってたの!」
彼氏
「そ、そうか…コンビニの袋にプリンのごみ…?
結衣いつも袋貰ってなかったっけ?」
彼女
「私はいつもエコバック持参してるもん
しかも!しかもだよ!?誰も触りたくないような掃除機のゴミと一緒に入ってたの!
これ証拠隠滅しようとしてるよね!?」
彼氏
「ギクッ!!そ、そんなことまで見てたのか!!」
彼女
「しかも極めつけはこのプリンの仕様にある
このプリンはカラメルとカスタードが別々になってるの
そしたらこんな所にカラメルが入ってる未開封の袋がありました
これはコーヒーをどんだけ甘くしても飲めないほど苦いのが嫌いな空の仕業に違いない!!」
彼氏
「く、くそー!!なんでバレたんだー!」
彼女
「バレるに決まってるでしょ!!
しかもカラメル入れないで食べるとか世界一勿体ない食べ方して!!
もうほんっとに許せない!!」
彼氏
「しょうがないだろ!カラメル苦くて食べれないんだから!
俺も夜勤前に甘いの食べたかったんだよ!」
彼女
「しょうがなくない!!もう絶対許さないから!」
彼氏
「ったくーじゃあ俺の気持ちを見せるよ
さすがに俺も怒られると思ったから
ほら、帰りに同じプリン沢山買ってきたぞ」
彼女
「……え?買ってきたの?しかもこんなにいっぱい?」
彼氏
「おう、だから一緒に食おうぜ」
彼女
「な、なーんだ、そんなことなら許してあげる
とでも言うと思った?」
彼氏
「あ、あれ!?許して貰えないの!?」
彼女
「あの時あの瞬間にあの幸せを味わいたかったのー!!
絶対に殺すー!!」
彼氏
「わあああ!!包丁しまえー!
あとそんな怒んな!!プリン食って糖分取れー!」
彼氏・彼女
「もう!!うるさーい!!」
ガチギレ彼女と難を逃れたい彼氏 ゆる男 @yuruo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます