編集済
楽しく、面白く、続きが気になり、読み進めています。
(ただ今、「三月二十一日 6」まで読んでいます♪)。
おばあさんとおかみさんの話の、気になったところ(大事な部分だと感じたところ)をメモしました。穴のこと、首塚、首の出現場所、胴体の出現場所、去年のことを。語り継がれているため、話す人によって語られる内容が少し違うと「屍喰い蝶の島」と藍上さんから教わったので(伝奇ホラーの世界をおしえてくださってありがとうございます!!♡)、話の内容の後に「かんべのおばあちゃん談」「おかみさん談」とメモに書きました。
今までのお話で他の人が語った内容と共通の部分は、メモしたりメモを見返しておさらいしながら、「ここの部分は共通のお話が伝わっているんだな」と読んでで頷いたりしながら、うきうき読んでいます。(作中世界を、探索しているような、冒険しているような楽しさを感じています♪)。
>「一年前というと、観光業しかないきかねぇ……」
>それを聞いて、夜須は驚いた。交野は屋敷に戻ってきている。
のところに、え? となりました。
え? あれ? 交野さんつい先ほどまで夜須さんといたのに……!? え? え?? と、ぞわっとしました!
しかも、
>「いいや、雅洋に妹なんちょらん。 ~ 雅洋の嫁さんやないのかね」
とのこと……!
え、揚羽さんはいない人……? 妹じゃない? お嫁さん……? 誰??
とぞわっとしました!
おばあさんとおかみさんの衝撃的な話を聞いても、夜須さんは、今自分が怖い状況にいることに気付いていなくて。夜須さんに、今ヤバい状況だから早く逃げてーー!!(涙)の気持ちでハラハラしながら、続きが気になって気になって……!
>あれだけ夜須に媚びて付きまとい、
から続く、夜須さんの、本当に自分勝手で自己中心的でひどい考え方に、夜須さんひどい!!! と思いました。あまりの自分勝手さに、夜須さんはどうしてそういう発想になるんだ……! とやるせない気持ちになりながら、夜須さんの身勝手さを頭の中で責めていたのですが、、、
あまり自覚したくはないのですが、私の心の中にも少しだけ、夜須さんがいるような感覚もしています。夜須さんのことを、完全には「ひどい!」と言い切れない自分がいることに気づきました(汗)。夜須さんはひどい! けれど、私の心の中に、本当に、本当に、夜須さんのような身勝手で傲慢で独りよがりの思考回路ががないと言い切れるだろうか? 夜須さんの身勝手な思考回路に、ほんの少しだけ、完全には責められず、少し共感している自分がいるのではないか? と、読み返しながら、頭の中で反芻しながら、自分を疑っている感じです……!(私はモテないので、心配いらないかもですけども……)。
ですが、
>そのためだけに子供まで作ったのか。
>惣領屋敷に戻ったら、交野に最後通牒を言い渡す。
のところに、夜須さんひどすぎる!! と憤慨しながら、心の隅で、よかった、もし私だったらここまでは思わない気がする、よかった、私は夜須さんほどにはひどくない……! と安心した(?)自分がいます……!(と、私十分ひどいですね;)
「最後通牒」の言葉に、「三月二十日 4」で交野さんの「殺すと思うよ」を思い出しました。順序だてて考えたわけではなくて、とっさの直感? なのですが、これが最後通牒だったのではないか、と感じました。
「三月二十日 2」の交野さんの「そうしたら君は満足なのか?」のところも、なんだろう、交野さんの苦しさが伝わってくるような……。
>石段を登り詰めて、惣領屋敷にたどり着く。
からの惣領屋敷の様子に、衝撃を受けました……!
日中なはずなのに、とても廃墟になっていてる様子に、まるでここだけ夜みたいだ……! と感じました。すっかり廃墟になっていて、私が今まで見てきた惣領屋敷は、まぼろしだったんだろうか? 今の廃墟な姿が実態なんだろうか?? と感じました。
屋敷の描写に、しっとりと冷え切っていて、肌寒くなるような空気を感じました。命が朽ちているような、じっとりと空気が下の方に下の方に流れているような感じがするというか。静まり返っていて、今ここの場所、夜須さんしか生きてる人間がいない……と感じました。
この状況で、
>座卓に食器類がそのまま残って
いる時点ですでになんだか不吉で怖いですけど、さらに、
>茶碗や皿の中に、フナムシやゴカイの死骸が転がっている。
なんて……!(泣)
うごうご動いてそうで、怖いし、気持ち悪いし、ぞわっとします。
私が夜須さんだったら、絶叫して逃げ出すか、もう声も出せずに震えてしゃがみ込むかだと思います……(泣)。もう震えて泣くしかない感じです……。
この状況でも、夜須さんは、
>交野はこんな嫌がらせをして悦に入っているのか。 ~ 誰が交野の権謀に嵌まるものか。
という発想になる夜須さんが強すぎます……。夜須さんのその発想も、少し怖いかもしれない……。なぜこの人ここまで鈍感なんだろう、と。
夜須さんの事を思うと、傲慢だけど、強い、というより、なんだか、怯えた子供? のような印象が頭をちらつく時があります。なんとなくですけども……。
>こんな不潔な布団を客に出したのか、と憤慨する。
の夜須さんも、すごいな……と思いました。なぜ、自分は歓迎されるはずだと当たり前に思えるんだろうかと……! 夜須さんの自分勝手で自分本位で他人の気持ちにお構いなしな一端が、ここでも垣間見えた気がしました。
>荷物は昨夜綺麗に整頓してキャリーケースに詰めている。
のところに、夜須さんの几帳面さ(?)を感じて、少しクスッとなりました。夜須さんは少し神経質なところがあるのかもしれない、と思いました。
>それでもやはり、赤い蝶を目の当たりにしたい。この手の中に収めて標本にして愛でたい。シジキチョウはきっと想像以上に美しい蝶ではないだろうか。
のところに、夜須さんは蝶にすごく執着している……! と感じました。
夜須さんの生い立ちに、一体何があったんだろう? これから先どうなるんだろう? と続きがとても気になります!
惣領屋敷のことを思い返して、「三月十九日 4」で語られた「隣の井戸」や「隣の石」が気になっています。かんべのおばあちゃんの話していた、「穴」や「曾祖父さん」のお話とつながっているんだろうか……? と、なんとなく感じました。
続きがとても気になります♪
作者からの返信
@irodori-mikan様
なんだかとっても夜須のことをいろいろ考えて下さってありがとうございます。
夜須は本当に厭な奴です。推察いただいたとおり几帳面で神経質でもあります。
プライドが高すぎて破綻している性格でもあると思います。
そんな夜須を交野がどう見ているかも推察して下さってありがとうございます。嬉しいです。
誰もいなくなった惣領屋敷の不気味さが伝わっていてとても嬉しいです。
この章からドンドン物語は収束に向かいます。ちゃんと風呂敷を閉じれてるか(ちゃんとキーワードを回収できているか)ドキドキしています。
いま、寝ぼけた頭で書いた二十二日章の推敲をしているので(多分読んでいただける分には問題ないです)、それで作品の質が上がっていることを願ってます。
たくさんキーワードあると思いますが、たくさん拾っていただけて、作者冥利に尽きます!
ありがとうございます!
うわぁ…怖ええええ!!
何か、ちょっと可哀想な夜須。
作者からの返信
小野寺様
ふふふ……