第4話 処女喪失!?

“カチャカチャ…”




お皿を洗いながら、ソファで寛いでいる日向に目をやる。




(そういえば、この人いくつ?てか何でこんな部屋に泊まってるの?)




色々と日向についての疑問が出てきた。




(あ、お酒飲んでる…ってことは20歳は越えてる?でも30歳はいかないような…)




「ねぇ…」




日向は返事はせず振り向いた。




「そういえばいくつなの?」




「…20歳。」




「私とひとつ違い!?それとも二つ?」




「昨日まで19だったけど。」




「え…あ、お誕生日おめでとうございます。」




反射的にこの言葉が出てきた。




(てか親とか友達とかでパーティーとかしないのかな?スイートに泊まるぐらいならそういうイメージがあるんだけど。)




「えっとあの…仕事してるの?それとも大学生?」




「…ハハハハハ!」




「…20歳。」




「私とひとつ違い!?それとも二つ?」




「昨日まで19だったけど。」




「え…あ、お誕生日おめでとうございます。」




反射的にこの言葉が出てきた。




(てか親とか友達とかでパーティーとかしないのかな?スイートに泊まるぐらいならそういうイメージがあるんだけど。)




「えっとあの…仕事してるの?それとも大学生?」




「…ハハハハハ!」





「え?何?変な質問だった?」




「別に…美優って本当何も知らないんだな。」




「どういうこと?」





「いや、知らないほうがいい。ちなみに俺は働いているよ。美優は?」




「私は大学生…だけどもう辞める。」




「辞める?」




「お父さんたちのレストラン借金があって…家もレストランも売らないといけないの。だから働く。」




「親戚に身を寄せなねぇの?」




「親戚は…借金ある子供はやっぱり嫌だよね…」




未成年だから誰かが引き取ったほうがいいのではないかという話があがったが、やはりみんな借金がネックだった。




葬式の間も終わった後も、みんな借金の話しかしていなかった。




「てかさ。」




「ん?」




「なんで大学?専門学校とかじゃないの?料理関係の仕事したいかと思ってた。」




「あ~両親のレストランの経営をみて、経済学学んだほうがいいかなって。それで両親のレストランを助けて、いつかは自分もレストランをもって…もう叶わないけど。」




「ふ~ん、金が必要か。」




「まぁ、そうだけど。」




「俺が貸してやろうか?」




「え?」




「カラダで返してくれればそれでいい。」




「ちょ、ちょっと…」




日向は美優が着ていたワンピースのファスナーを勢いよく下げる。




すぐに下着姿になってしまった。





「止めて!」




両腕を押さえつけられて美優は動けなかった。




「…ッ!」




うなじにキスをされ、全身が今まで感じたことがないような感覚になった。




「…こんなんヤダッ…」




美優は全身を震わせ、涙もこぼれた。




日向は指先の動きを止めた。




自分が着ていたバスローブを美優に投げてきた。




「男とホテルで二人っきりになったらこうなるって身をもってわかったか?」




美優はバスローブを握り締めて頷く。




「だったら俺以外の男と二人きりにこれからなるなよ。」




「え…?」




「俺はもう寝るから。お前も寝ろ。」




そういって日向はボクサーパンツ一枚でソファに寝転がった。




「ちょっと、今のどういう…」




お酒を飲んだからなのか、スースー寝息を立てて寝ている。




美優はバスローブを日向にかけ、ダッシュで浴室へ走った。




「ますますわかんない、アイツ。」




美優はシャワーの蛇口を捻る。




“シャーーー”




シャワーの音が部屋に響く。




目を閉じて寝たフリをしていた日向が薄目を開く。




ソファから体を起こすと体にバスローブをかけられていることに気づく。




「俺だって健全な男だっつーの…はぁ…」




飲みかけのシャンパンを一気に口に流し込む。




「あれだけ脅えていたのに、俺にバスローブかけるか普通…」




そういってバスローブを体にかけてソファで眠った。

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