刺激的な愛を

天音心羽

プロローグ

 足りない。

 何かが足りない。

 

 優しいお母さんもお父さんもいる。

 面白い兄弟もいる。

 個性豊かな友達もいる。

 成績も、運動も普通並みにはできる。


 でも、足りない。

 もっと、感性にぶっ刺さるような。

 もっと、生活に面白さを与えるような。

 もっと、生きていることを実感できるような。

 もっと、もっと、もっと。

 それは、刺激?


 底知れない愛を感じてみたい。

 普通ではない、刺激的な愛。

 だから、俺は与え続ける。

 君に、俺の満足のいく並外れた愛を。

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