かみなりこわい

雷怖いんですよ。


音?あ〜大きいですけど近づいて来る感じとかは大丈夫なんです。


音の前に光るでしょ!


光った時に見えるものが怖いというか。

見たものが怖かったからもう同じ経験はしたくないかなって。



最初は遠くに見える黒い点のようなものだったと思うんです。


ほら、稲光って一瞬でしょ?


ちょうど休み時間の廊下に出た時で、教室を出ると反対側は全面ガラス窓の付いてる廊下が横にだ〜っと続いてて一番突き当たりが壁で右に曲がると音楽室なんですけど。


壁にあったんです、その点。



他にも外に出てる生徒はいたんですけどね。


光る度に黒い点が近づいてきてると思った時にはそれはどんどん大きくなって人の形をしてることがわかって。


光る度に顔があることや手があることがわかってきてこのまま見ていてはいけないって思いました。



でもなんでか視線がなかなか外せない。


寒気も凄く強くなってきていて感じてるの多分自分だけかもって。


あと2回光ると鼻先まで来る!


歯が見える、口開いてる、髪長っ!!


あと1回!ってなった時、


後ろから友達がかぶさってきて、


「今日の給食メニュー見た〜?」


って、押し出されたからその怖いのを間一髪でよけられたの。


どこからともなく「チッ!」と言う声だけ聞こえてきて。



それから雷の時は1人で行動しないと決めてます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る