七不思議を確かめてみた
うちの学校の七不思議の中に体育館の話しが多くあってね、何度張り替えても床がゆがんじゃったり、体育館の入口の両サイドに男子と女子の更衣室があるんだけど、その更衣室に校章(服に着ける学校のマークのバッジ)を欲しがる幽霊が出たり、舞台の脇にある階段を数えながら上がると本当の段数よりも1段多くなる、とかがある。
確かめたくなるよね?
チャレンジャーはいつの時代にもいるもので、その中の何人かは不思議な経験をしたりもする。
そんな僕も友達と3人でやってみた。
床は剥がせないけど、ゆがんでいるならボールを転がせば真っ直ぐには転がらないなので簡単!やってみた。
真っ直ぐってほどではないけどゆがんでるってまでではない。微妙。
階段はまず目で見て3人で指さして数えてその後1人ずつ1段ずつ数えながら上がってみた。1人じゃないからなのか数はピッタリ。増えなかった。
最後は更衣室、女子の?男子の?どっちなんだかわからないから両方やることにした。
まず男子からやることにした。
更衣室に校章を持って奥まで行く。
奥から2番目のロッカーを開けて「忘れ物」と言う。
すると奥の壁から「校章ちょうだい」と声とともに幽霊が出てくるらしい。
…やってみたが出てこない。
よし、次は女子だ!
勢いよく入ったら女子が1人、ちょうど着替え終わったところみたいだったけれど怒られた!
「何で入ってきたの?」
ごまかすしかなくて。
「えっと、忘れ物を~」
「は?男子が?何を?」
「校章を」
「どこに?」
「奥から2番目のロッカー」
ガチャっと2番目のロッカーを開けると、
「何にもないけど?」
そりゃそうだ。こっちが持ってるわけだし。
「だよね、あ!ポケットの中にあった!」
とまたごまかした。
女の子はすごく疑った顔をして、「それ見せて!」とこっちに手を伸ばしてきたのであわてて女の子に校章を手渡した。
「とりあえず上履き取り替えたら話聞くから、外に出てて」
言われるまま気まずいのですぐに外に出た。
が、しばらくたっても女の子は出て来ないから待っているのにもあきてきて更衣室の外側から声をかけた。
・・・返事がない。
なので、しびれを切らせて開けてこちらも遅すぎると一言文句を言おうと戸をガラッと開けて「あのさ」と言いかけた時、
そこには女の子はいなかった。
結果。校章手渡ししちゃった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます