第79話 vsカメレオン(前編)
試合風景は実況目線です。
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「いよいよ本戦だな」
「おう! 準備バッチリだぜ!」
「私も滾りに滾ってるわ」
「んじゃーいくぞ。魅せたろ!」
「「「「おぉーーー!!」」」」
相手の対策も完璧。初戦は頂こう!
*実況*
《うぇーい!!! 次でとうとう一回戦全試合が終了すっぜ〜!!! 一回戦のトリをつとめるチームを紹介してくぅ〜ぜ!!!》
この試合でベスト4が出揃うため、会場のボルテージが高まりに高かまっていた。
当然会場は人で埋め尽くされている。
《第四回戦の組みを紹介していくぜ〜!!! Dブロック代表!! この大会でのダークホース! 誰が彼らが来るのを予想した〜? 予想屋泣かせの黒い刺客!! 【カラスは巡視者】だぁぁぁぁあ!!!》
うひょー! 男女混合チームかなり増えたよね〜やっぱ王者【鬼没は御守り】の影響もあるんかねー!
このチームは予選から魅せてたからね〜知ってるよ!
あの先頭の子! “UMA”くんすごかったよ! 結構マイナーなキャラだから新鮮味があって見てて楽しいんだよ〜!!
んでその後ろにいる男の子! “青リンス”くんもね〜うまい!!程よくなんでもこなせる教授ピックの子! すごい駆け引きだったね、あれは。名前が下っ端の語尾っぽいから心配だったけど……よかった!
あっとは〜あの美人の子! “ノーネル”ちゃん!! あんな美人な子がカーボーイしてるだけで絵になるよ!! それもイケメンカーボーイだし!! 俺もあんな子に縄で縛られ……危ない危ない、次行こう。
《対する相手はぁぁあ〜? Aブロック代表!! 忘れたとは言わせねぇーぞ!? こんな薄い顔でもゲームでは積極的!! いろんなプレーでギャラリーを楽しませ、自分の感情に左右されてプレーする変幻自在・自己中モンスターズ!! 【カメレオンぉぉぉぉおン!!!!!》
いや〜初戦にここと当たるんか〜! 彼らは個性なさすぎて未だに誰が誰か判断つかんけど、試合になると一変するんだよな〜!!
対戦相手にどんな感情を抱いているかでプレースタイルも変わってくるからな〜今回は【カラスは巡視者】相手にどんなこと思ってんだろうな〜。
《それではぁ⤴︎ いつも通り両リーダーから一言もらいましょう!!! まずはダークホースである【カラスは巡視者】のUMA選手から!》
「……ま、勝ちます。見といてください」
すごい短く、そして重い言葉をギャラリーに放ち会場は大盛り上がり。
なんやなんや! その顔に似合わん低音イケボは!! 惚れちまうだろ〜!!! それに初の本戦だろ!? 少しは緊張してる可愛い素ぶり見せんかい!!! けどカッケェー!! 自信に満ち溢れとるぅ〜
《ありがとーございました! では【カメレオン】のカ選手!!》
ほんといつも思うけど、おもれーよね。それぞれメンバーの名前からもじってチーム名作るの多いけど、チーム名からもじる奴らこいつらしかおらんからなww
「非リアがリア充に制裁を下す!! 俺たちの勇姿を見てくれえ゛!! そしてあわよくば連絡先ゲットしてやるぅぅぅぅう!!!!」
淡々と述べたUMAくんとは対にギャラリーに発破をかけるような一言。そして最後に欲望が溢れてしまった一言。盛り上がっていた会場が爆発した。
こんな濃いチームを実況できて光栄エイエイ! オ〜!!!
実況は私、“ティットー”がお送りいたします。
****
さーまずは振り返っていきましょう!!
この大会はチームにハンター陣営とサバイバー陣営をそれぞれ用意してもらっています。
そして
ハンターAvsサバイバーB サバイバーA vsハンターB
と2試合行います!!
そしてその試合で逃げ切ったサバイバーの数が多いチームの勝利です!!
《おっと〜早速Bモニターに映る試合に動きがありました!》
2試合を同時に行うため、それぞれの試合をそれぞれのハンター目線でモニターに流れます。
Aモニター:サバ【カメレオン】vsハン【カラスは巡視者】
Bモニター:サバ【カラスは巡視者】vsハン【カメレオン】です。
《【カメレオン】のハンター“オ”選手が最初に見つけたのは……カーボーイ! ノーネル選手だぁぁぁ!!! さぁ〜ここでチェイスに! ……入らない!! ノーネル選手を無視していきました!!》
どういうことでしょう! このゲーム見つけたら、追いつけない相手じゃない限り追うのが定石。お散歩は相手に解読時間を増やしてるだけだからあまり良くない。
《何か特別な考えがあるのでしょうか? オ選手の様子をみてみましょう!! 俺の指示でカメラがオくんを映す。そこに写っていた彼は……》
「オラが追うのはか弱い尊い女の子ではありません………あの羨ましい青リンスとか言う奴たった一人だけじゃガァガァあぁぁあ!!!」
《す、すごい!! オ選手の眼球が今にも這い回りそうなスピードで画面をくまなく探しております!!! まさに狂気!! 今回のオ選手はサッカーでいう“マンマーク”戦術といったところでしょうか! ってことはまだ試合は動きませんね……おっと! Aモニターがいつの間にか凄いことになってます!!》
え、ちょっとやばくない? これは。結構実況務めてる俺でもこんな試合展開初めて見たんだけど……
《AモニターにはハンターであるUMA選手と……対戦相手であるカ! メ! レ! ン! 選手たち全員が謎に映っています。
この第五人間をやってない人に説明しよう。
このゲームでのサバイバーは逃げることが勝利条件。
大まかに言うと、
最初見つかった1人のサバイバーが逃げて、ほかの3人が暗号解読をしとく。→逃げてる人が捕まったら、誰かが助けに行く。残りで解読をする。
といった流れを繰り返す。だから最初はサバイバー1人だけが見つかるのが普通。全員同じ場所にいるなんて頭がおかしいんだことなんだ。
《こ、これはどういう考えなのでしょう!? 4人全員が敵であるUMA選手を待ち構えている状態だぁぁぁ!!》
この状況に観客が困惑を示す。誰も想像できない状況にザワザワと荒れ出した。
そんな中、カメレオンのサバイバーたちが声を上げた。
「全員揃ったな! それじゃーあのリア充に天罰くれてやろぉぉぉおお!!!!」
「「「おぉぉぉぉおお!!!」」」
するとサバイバーであるカメレオンチームは一斉に走り出しては……
「くらえ! ペチペチ棒!!!!」
カ選手の骨董商が棒でハンターを殴っていく。彼が使う骨董商は棒を使ってハンターを殴れる能力を持っているのだ。
「くらえ! 日○タックル!!!!」
メ選手のオフェンスがハンターに突進していく。彼が使うオフェンスはラグビーボールを使うことでタックルできるのだ。
そしてまだまだ続く。
「くらえ! 藁人形に釘ぶっさす感じー!!!」
レ選手の呪術師が腕を上げて何かを光らせながら突っ込んでいく。彼が使う呪術師は役職どおり呪いでハンターをスタンさせたりする。
そして最後にトリを飾るのが。
「くらえ!! 人間ノック!!!」
ン選手のバッツマンが手に持つバットを振りかぶりながら突っ込んでいき……ハンターを振り殴った。彼が使うバッツマンは本来はボールを打ってハンターをノックバックさせることができる。
それなのにン選手は、わざわざハンターのゼロ距離まで迫りバットを振った。実質直接殴りと変わんない。
「………あ、おっと……いつからこの大会のゲームはポケ◯ンのレイ○バトルに変わってしまったんだ!?!?」
実況のティットーさんがつまりに詰まって捻り出した実況。称賛に値する。
ある意味実況泣かせのプレーをするカメレオン。そんな彼らのプレーにギャラリーは腹を抱えて笑っている。
彼らの奇行はこんなところで終わらない。
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カメレオン……(っ´ω`)🤝(´ω`⊂ )ガシッ
お久しぶりです!! 学期末が迫り忙しー忙しーでございます!
カメレオン戦は次で終わります。ま、いつ投稿できるかはわかりませんが……( ¯−¯( ¯−¯ ( ¯−¯ ( ¯−¯ ( ¯−¯ )
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