オフコラボが失敗に終わったVtuberの俺〜事務所から見放され、コラボ相手・リスナーからのアンチとかでおかしくなりそうだけど、ファンのために配信は続けようと思います。
第49話 メリオパーティー(ミニゲーム編)
第49話 メリオパーティー(ミニゲーム編)
最後に知らせあります。
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「くっ、クッソォ……」
ロミちゃんにしてやられました。初回からかなり出遅れた。
なんとかして取り返さないと!!
『お、1ターン終了したからミニゲームが始まるようだ』
ほんとだ。ミニゲーム開始って画面に出てる。
『確かミニゲームが勝敗の分かれ目と聞きました』
『ミニゲームでの順位がサイコロ振る時の順番にもなるらしいで〜す』
『あと1位だとコインがたくさんもらえるらしい』
それじゃミニゲーム頑張るしかないでしょ! 取られたら稼ぐしかねぇー!!
「そういやこれ何ターンするんですか?」
『相場がわからなかったのでとりあえず10ターンにしときました』
「おっけー教えてくれてありがとー椿」
『いえいえ』
『んじゃミニゲームはじめるぞ?』
今回のミニゲームは“パラパラぶっく”っやつだ。
押し潰そうとしてくるページに潰されないようにページにくり抜かれてるところに駆け込んでいくというサバイバル(?)ゲームらしい。
「とりあえず穴をくぐりまくる!」
『とりあえず落下地点を予測して行動する』
『とりあえず動きまくります』
『とりあえず誰かについて行く〜!』
それぞれの策を胸にミニゲームは始まった。
最初らへんは穏やかなゲームだった。ページが降りてくるスピードが遅かったからだ。
だがしだいにスピードが上がっていき、先程まで『こっちこっち〜』とか言って楽園だった空気が地獄へと変わっていった。
そして結果……
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!! そこどけやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「それらがどいてもらお゛うか!!!!」
「邪魔です!!! これ以上は入れるないっ!!」
「あややややや〜」
先程まで2つほどあった穴が一つになったため、いま4人で押し合いが始まっている。
《さっきまでの仲良しプレイはどうしたんだ?w》《カオスだw》《こ、これが……デスゲーム》《今まさにそんな状況だろうな》《あのクールな椿がここまで声を荒げるとは……》《あの知的なリッターがここまで声を荒げるとは……》《すんごい珍しい》《貴重すぎる》《切り抜き師多数動員案件だな》
コメント欄もかなり盛り上がっている。
『うわっ!』
4人でもみくちゃになっているとちょうどページが落ちてくるタイミングでリッターさんが押されて出てしまった。
「やったー!! 討伐数1!!」
『私は巨人ではないぞ?』
だが喜んでるのも束の間! 次は穴の面積が小さくなっていた!!
『キャァ!! 潰されちゃった』
今度は穴の中に間に合わなかった椿さんが脱落! 残りはロミちゃんと私の一騎打ち!!
次のページが落ちてくる。生き残れる穴は右寄り! 私に近い!
私はすぐさま穴のスポットへ行った。それに対してロミちゃんはまだ辿り着けていない。スタート位置が悪かったのだろう。
勝った!!!!
勝利を確信する。だがふと考えてしまった。最後まで一緒に戦った戦友を見捨てていいのか?
『頑張れ〜私!! もうすぐ〜!!』
穴のスポットを必死に行こうと頑張るロミちゃんの声を聞いた。
見捨てられるわけがない!!!
「頑張れ!! ロミちゃん!! もうすぐだ!!!」
『敵なのに応援とはさすがですね……頑張れー! ロミちゃん!!!』
椿もそれに続いて応援する。それに続いてコメントからも。
《我らの天使ロミちゃん頑張れ!》《後少しだけ! あわーエンジェル!!》《もう少し!!》《後少しだ〜!!》
『……頑張る! 届け〜!!!』
ロミちゃんのピノリオーはヘッドスライディングをした。
ずずずず……
『間に合った!!!』
ピノリオーは穴のスポットまで間に合った!!
《最高だよ! 我らの天使!!!》《執念だな》《あぁ、感動した》《ガチ泣きもんだ》《いいものを見せてもらった……》
私もいいものを見させてもらった!! 本当にロミちゃんは最高だよ!!
「もうすぐ時効だ! 2人で1位になろう!!」
『はい〜!!!』
だからこそ思いもしなかった。あんな悲劇が起ころうとは。
ドシッ
ヘッドスライディングしたピノリオーが勢いで私のルージーを“頭突き飛ばした”。
え?
ボフッ
ルージーは穴のスポットから出てしまい潰されて決着がついた。
「……嘘だろぉぉおおおお!!!???」
『ふヒャヒャヒャ! なんかこうなると思ってたぞ!w』
『り、リッとぅぁさぁw あまり笑ってはアハハ!w かわいそうですウフフフフw』
《本当に最高だわww》《見てて飽きんww》《ガチ草笑笑》《崖っぷちのロミちゃんを助け自分が犠牲になった……何という姉貴なんだ!》《そ、そうなのか?? 姉貴》《ロミちゃんのために!?》
コメントは先ほどの私の行為は姉貴としての行動だと勘違いしてる! 名誉挽回のチャンス!!
「そ、そうだー!! 私は姉貴だからな! 妹を守るのが姉貴の務めだ!!」
『わぁ〜!! ガブねぇーちゃん大好き!!♡』
「ぐはっ」
姉貴としての対面を取り戻した……
《ま、そんなこと考えてなかったってわかってるけどな》《じゃなきゃ『嘘だろ〜』なんていうわけないよね笑》《俺なの意見に乗っかってるガブちゃんかわいいw》《本当に面白すぎるww》《姉貴は姉貴じゃない方が需要あるからな笑》《間違いないw》
……はずだ。
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深夜にもう1エピソード書いて投稿します。ゲームもう少しだけ続けさせてください。
そして次のエピソード書いたら12月3日(土)まで更新しません。
4日から小平sideに戻り活動再開しようと思います。
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