第48話 メリオパーティー(すごろく編)

 “メリオパーティー”とはすごろく風の「ボードゲーム」と「ミニゲーム」で最大4人で対戦し順位を競う、パーティゲームのシリーズ作品である。


 メリオシリーズでもかなりの人気も持ち合わせており、いろんなシリーズが存在する名作である。


 「メリオパーティーか〜案外やったことないんだよなー」

 『私もです〜』

 『パーティーなど孤独を極めし科学者がするはずないだろう』

 『私もないですね。あまり人と関わることがなかったので』


 わぉ〜メリオパーティープレイ率ゼロ%だ。

 このゲームみんなで遊ぶようだから、確かに1人で遊ぶことないよな。


 ましてや一緒に遊ぶ人がいない人なら尚更……


 みんなが私と同じことを考えたか知らないがちょっとお通夜状態となった。


 《お、お〜い》《通夜っとるぞー》《ゲームやる前からお通夜になるな〜笑》《今からみんなで楽しむんだろ〜》《昔の自分なんか振り返るより今を見よーやw》《今からできるんだからみんな元気出して〜》


 コメントは暖かい。本当に……心から思う。リスナーなしでは配信は成り立たないと!


 「このメンバーでできるのガチで楽しみやわ!! 今までできなかった分めっちゃ楽しむぞぉ!!!」

 『お、おぉ、そうだな。私は楽しむぞ』

 『はい〜!! みんなといっぱい遊びます〜!!』

 『確かにそうですね……では、はじめましょう♪』


 《《《《本当に手がかかる推したちだ……だが、それも良きぃ!!!

d( ̄  ̄)》》》》


 ****


 軽くルールを説明しよう。


 ○スターのところに目指してサイコロを振ったり、ミニゲームをクリアしよう!!!


 以上!!


 ゲーム終了は指定されたターンが終わり次第。それまでに4人の中で1番スターを持っていた人が勝利だ!

 ゴールなど存在しない! ひたすらゲームが終わるまでマップを回り続けるんだ!!


 ミニゲームはスターをゲットするために必要なコインを集めたり、スタートする順番を決めたりする。


 もしも同じ数スターを持っている人が複数いた場合、コインを多く持っている人が勝利だ!


 鮫島ガブ–ルージー

 鷹葦ロミ–ピノリオー

 早坂椿–ロズッタ

 リッター・マドレーヌ–カモン


 という感じだ。


 さぁ彼女らのメリオパーティーの始まりだ。







 「皆さんルール分かりました?」

 『あぁ、とりあえずあのピンクがいるところに向かえばいいんだろう?』

 『スターをもらうにはコインが必要ってことですね〜』

 『そのコインを手に入れるためにはミニゲームに勝つとマップに存在するコインマスに留まりもらう』

 『そしてマップにはいろんなマスが存在し特にこのステージはハプニングマスが勝利の鍵を握る!』


 今回のステージは“ピーのバースデーケーキ”というステージ。

 このステージに存在するハプニングマスを使えば相手からコインなどを奪えるのだ。


 「それじゃー順番決めサイコロ〜!!」

 『4だ』

 『8で〜す!』

 『……2です』

 「何勝手に始めてるんですか!!!」

 

 出遅れた私は急いでボタンを押して結果……


 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ1だぁぁぁぁぁあ!!」

 『ふはははは! やっぱ期待を裏切らないな!』


 ロミ→リッター→椿→ガブ


 となった。


 『んじゃ〜私からですね〜』


 ロミちゃんはサイコロの目を7だしトコトコと進んで行った。

 なんかロミちゃん引き目強くね?


 『わ! いきなりハプニングマスです〜!!』

 「へー緑色のマスがハプニングマスなんだ」

 『コインを使って何か起こすタイプだな』

 『けどスターを手に入れるためにコインは温存した方がいいかもですね』


 《個人戦なのにまじめに話し合ってて草》《めっちゃ仲良いってことだな!》《この4人尊いよー》


 『そうですね〜けど、配信者としてこれはやるしかないですよね!!』

 「お!? ロミちゃんいつにも増してやる気だな!?」

 『いいね……そういうの大好きだ』

 『それじゃ〜えい!!』


 ロミちゃんはギミックを発動させるために5コイン使った。最初に支給されたコインが10だから半分使ったことになる。すると、なんかピノリオー(ロミ)の目の前に口のついた花が現れた。


 そしてターン終了。


 「え? なんだったんだ? 今のは?」

 『ぼ、ぼ、ぼったくられました〜???』

 『どうなんでしょうね。設置型のトラップかもですね。ゲームを進めるほかないですね』

 『それじゃー次私振るぞ?』


 そういい次にサイコロを振ったのはカモンを使用しているリッターさんだ。

 結果は3。いまいちといった数字だ。


 『う〜ん……まーコインマスだったからよしとしようか』

 『それじゃ次私いきます』


 ロズッタを使用する椿にターンが回ると同時に彼女はサイコロを振った。せ、せっかち……結果は5。


 『私もロミちゃんと同じハプニングマスですね。しかしここは遠慮しときましょうかね』


 椿はコイン温存のためかギミックを発動させなかった。ま、どんな効果があるかもわかってないし妥当な判断な気もする。

 けど、一週目で2人もハプニングマスに止まるなんて。このステージはこのハプニングマスが勝負の鍵を握ってるとしか思えない。


 『お〜い、ガブの番だぞー?』

 「あーすみません! 振りますねー」


 考えてても仕方がない! とりあえず気にせずやっていこう!!!





 その考えが甘かった。


 「8!!!! トップなれんじゃん!!!」

 『うひゃ〜まじか〜』

 『やりますねガブ』

 『一個前いかれる〜負けました〜』


 《まだ一週目なのになんだこの盛り上がり笑》《まだまだ序盤なのにw》《え、待った。ロミちゃんの一個前なら……》《発動しちゃいますね〜》《ガチ草なんだけど!w》《トラップカード発動!!!》


 「らららら〜ん♪♪♪ 道を開けよ〜愚民ども〜〜」


 《3》


 『なんかコメントでカウントダウンしてるね』

 

 《2》


 『なんのカウントダウンでしょうかね?』


 《1》


 「あ、ハプニングマスだ〜♪ 私は気分がいいからお花咲かせましょうかね〜」


 ドシッ


 気分良く鼻歌歌っていると、ロミちゃんが探していた花がルージー(ガブ)に攻撃してきた!!!! うへぇ??? なんでぇ?????


 そして攻撃が終わったかと思いきや、私が所持していたコインがなくなっていく!?!?  うへぇ???  なんでぇ?????


 すると無くなったコインは一つ前にいるピノリオー(ロミ)へと譲渡されていったのだ!!! うへぇ??? なんでぇ?????


 《ひっかかったな!!》《先に花が咲かせられている時のハプニングマスに止まると花を咲かせたキャラにコインがプラス7枚!》《止まってしまった愚か者はマイナス7枚されるんだよ!!》《これがこのステージの肝なのだ〜!!!》


 弟達よ……そ、そ、それを……知っているなら……!?


 「事前におしえてくれよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 『ふヒャヒャヒャヒャwwwww』

 『ガブー笑 どんまい笑 あんだけ鼻歌交じりで……ぐふっw』

 『やったです〜〜!! ガブねぇーちゃんから金巻き上げたで〜す!!』 


 》》


 弟達は真面目でしっかり者どもでした……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 タイトルのところにもありますが改めて言わせてください!


 “10万PV本当にありがとうございます!!”ここまで応援してくれている方々本当にありがとうございます!!


 




 

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