　職場でこんな話を聞きました。

　前日に焼き肉をたらふく食べた同僚がニンニク臭くないか別の同僚に聞いてきたそうです。

「臭わないよー全然大丈夫」

　と、聞かれた方は答えました。

　しかし、実は相当ニンニク臭がしていたそうです。それを言ってもどうしようもないから、大丈夫だと答えたんだと。

　これは本当にどうしようもないことだし、言ったところで解決しないし、本人は気にして一日を過ごす羽目になる。

　この答えは気遣いでもありました。

　ふと思ったのが、言っても仕方がないから、と教えてもらえないことがあるというのは怖いなということです。

　どういう理由かにもよりますが、もし意固地だから、言い訳するから、逆ギレして怒り出すから、という理由で直した方がよいところを教えてもらえていないとしたら。

　年齢を重ねるごとに他人から指摘される機会はどんどん少なくなると思います。

　それは年上に言いにくいというのがありますし、言っても聞く耳を持たない、とかそういう理由なのかもしれません。

　言っても仕方ないから、というのはやはり見放されてしまっていると思います。言っても直しようがない焼き肉のスメルです。

　焼き肉のスメルを撒き散らし続けるのではなく改善できることがあるなら言って欲しい。言っても仕方のない人と思われない人間でありたいなと感じた出来事でした。

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