前略、スペース内から

 同人誌即売会のスペースは机半分。お金を払って申し込みます。地方のイベントなら2-3000円、都市部でスペース規模が増えると5-6000円、コミケは手数料合わせると9000円くらい。

 規模が大きいほど頒布数は増えるので、参加費が安ければ良いというわけでもありません。


 そういうわけで、結構な冊数を売り上げないと参加費をペイすることも難しいのです。地方なら会場までの移動コストがかかるし、本だって印刷代がかかっている。経費として全て差し引けば黒字のサークルはどのくらいあるのかなというところでしょう。


 同人誌即売会でスペースを確保するということはお金がかかっています。

 イベントはお祭り、同好の志と楽しくコミュニケーションすることも大事な要素。しかし、まれにあるのがスペース前でずっとおしゃべりをされるケース。


 友達ならスペースに入ってお話しましょう、と言えるけどさほど親しいわけではない。それでだいたいこれなんですが、ほぼ一方的に自分の話をする。

 それなりのお金を出して獲得したスペース前に居座られるわけです。スペースをお目当てで来てくれる方も遠慮して去っていったり、通りすがりの方から見つけてもらえるチャンスを逸してしまいます。


 ずっと居続けてだんだんダルそうにし始めて、お客さんが来た時は一応避けてはくれるけど基本的にスペースの前にずっと立っている。

 どうせお客さんいなくて暇だから良いと思っているのか、おしゃべりの相手が他にいないのか、どうであれサークル主にしては営業妨害です。


 若き頃は言いたくても言えませんでした。今なら言えるぞ!と思うのですが、ジャンルが変わると年齢層が落ち着いてそんな方はほとんどいなくなりました。

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