涙を少々
「当店ではお客様の食べたい物を提供させていただいているレストランです。」
噂に聞いていた通りのお店だった。
「じゃあ死んだお袋の料理が食べたいです、、お願いできますか?」
「かしこまりました。」
そう言って出されたのは俺の大好物である生姜焼きだった。
一口食べた瞬間お袋との思い出が溢れるように蘇ってきた。
気づいたら太ももの上のナフキンが涙で濡れていた。
「あの、すごく温かい味がしますね。何を入れたんですか?」
「あなたの思い出と涙を少々。」
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