恋愛に興味がないラブコメ系小説家少年とラブコメ漫画を描きたいけど恋愛経験がない漫画少女。

加田勇星

第1話「二人の出会い」

 休み時間。教室の隅っこの方で座っている僕。当然、話す相手が居ない陰キャ男子だ。僕の休み時間は、自席に座り。B5サイズのノートに小説のプロットやストーリーを書いている。そんな生活を高校一年生になって、三か月位続いている。今日もその流れで小説を書こうとした時、目の前に人が現れた。僕は、ペンを動かすのを止めて、前を見上げた。すると、眼鏡をかけた女子が僕の方を向いて立って居た。「ずっと、周りの子と話してもいないし。そのノートに何書いてるの?」と聞いて来た。僕は咄嗟にノートを机の中にしまい。「何でもないよ。」の一言で済まそうとしたが、見透かされていた。「えっ、小波君って小説書いてるの?」と言われた。僕はバレたならしょうがない。真実を打ち上げ、首を縦に振った。すると、女の子は「見せてよ。」と言ってきた。僕は、全力で「無理だよ。」と言い返した。すると女の子は、「私の描いてる漫画も見せるから。」と、どうやら美術部らしい。僕はそれでも断った。その瞬間、チャイムが流れた。何とか、しのいだみたいだ。(ラブコメを書いている事を誰にも言いたくない。)

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