第6話

 木霊を連れ、借家に戻った。

「木霊、どうだ?」

「うん。みえるよ」

「そうか。それは良かった。何て言ってるんだ座敷童子は?」

「ここがすごしやすいところだって」

「そうなると、出ていくつもりなさそうだよな」

「もちろんだって」

 「どうすりゃいいんだ?」

 勇人は考えた。大家さんと座敷童子が両方納得行く方法を。

 その方法を思いついた。

 その方法とは?

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