第614話 えびえびしすたーず「暫定あれ」

「お姉ちゃん。ここに荷物置くけど、それでよかった?」

「我が妹よ。荷物って誰から届いたの?」

「この個性的な文字からしてお父さんだと思うけど、名前が違うのよね」

「我が妹よ。もしかして、名前隠してサプライズプレゼントって考えている感じ?」

「お姉ちゃん。中身は食品らしいよ」

「……我が妹よ。その荷物は室内で開けてはいけない」

「お姉ちゃん。それではどうするの?」

「我が妹よ。ここは無人の安全な孤島で荷物を開けなければならない!」

「お姉ちゃん。それは無理だよ」

「では我が妹よ。次善の策として、液体窒素で完全に凍らせて開けよう」

「お姉ちゃん。本当にお姉ちゃんは液体窒素をふんだんに使うね」


十分に換気しながら液体窒素で完全凍結後


「それでは我が妹よ。この凍らせた荷物をとても丈夫な手袋付きの隔離用の袋に入れて開封しよう」

「お姉ちゃん。中身は何だったの?」

「我が妹よ。中身はあれだったみたい」

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