5.6
第460話 えびえびしすたーず「おそらく新車(ロマンあり)」
「先輩。あのヨーロッパのお友達から押し付けられている外交官ナンバーの車を昨日から見かけないですけど、どうしたのですか?」
「ちゃんと返したわよ。着払いでヨーロッパのお友達に」
「それだと先輩の車は個人的に買った車だけですか?」
「ちょっとした失敗で廃車にした後に買った車なら売っちゃったわよ」
「先輩。それならこれからは徒歩とか自転車とか公共交通機関を利用した通勤ですか?」
「この前『内燃機関は不滅なのだ研究会』が置いていった水素自動車に乗ることにしたから自動車通勤は変わらないわよ」
「えー、先輩。あれって書類だけは正式な手続きをして、ただ好き勝手に大学の設備と資金を使って一部の人達が遊びで手作りした車じゃないのですか?」
「後輩、良いのよ。書類は正式なものだから」
「そうですけど、結局あの水素自動車って何かの基礎研究に役に立ったのですか?」
「一応、材料工学の基礎研究になったはず……よ?」
「先輩。そもそも今の時代に適合した安全装置が何一つ付いてないと聞きましたよ」
「大丈夫よ。ブレーキはちゃんと効くから」
「先輩。そもそも公道走れるのですか?」
「その辺ね。ヨーロッパのお友達に話したら水素自動車に外交官ナンバー付けるからどうとでもなるって」
「……先輩?」
「まー、ギャグ小説の中の話だしロマン全振りと言うことで」
「先輩、助手席に乗る私の安全の事も考えてくださいよ!!」
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