第401話 えびえびしすたーず「副会長は考える」

「相変わらず生徒会長の考えることは、わたくしの理解を超えますわ」

「副会長。何が理解の超えることです?」

「生徒会長。わざわざ私兵を持っているだけでも理解を超えますのに、私兵を正規の軍属にするために、生徒会長の望むままに動かせる経済破綻した小国の主権国家を買ったのですって?」

「失礼ですね。ただ、私が好ましいと思っている人々が議会の圧倒的多数派として当選して、その議会で選ばれた首相がたまたま私と親しいだけで、外国資本の積極的投資の受け入れを政策として推進しているのと外国資本の権利を強力に保護する憲法改正が成立したのは、あの経済破綻した小国の国民の意思ですよ」

「よく言いますわ。扇動から多数派工作に分断工作……。生徒会長の得意で大好きなことばかりじゃない」

「世の中、不思議な偶然がたまたま重なっただけですわ」

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