第322話 えびえびしすたーず「正しい防犯」
「先輩、どうしたのですか?」
「うーん、警備会社の契約プランを見直しているのだけど、どれが良いのか悩んでね」
「……先輩、この身辺警護も依頼できるプランとかどうですか?」
「でも、これだと高いのよね」
「先輩って、芯が強い性格だから警備会社とか利用しないと思っていましたよ」
「後輩、芯が強くても専門家に頼るわよ」
「それで先輩。どの契約プランに決めたのですか?」
「なんだかんだ言って私は素人だから、生徒会長にでも助言聞いてみようと思って、電子メールを送ってはあるのよ」
「先輩。生徒会長って専門家なのですか?」
「このお嬢様学校の警備体制を一から作り直した功労者よ」
「それって、よく一人の学生が実行できましたね」
「だって、生徒会長って入学する前に関係各所には根回しを終えてて、入学式が終わると、ドンと札束の山を校長室に積んで『サインしてください』って。校長も訳も分からないまま何かの書類にサインさせられていたわ」
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