第316話 えびえびしすたーず「以心伝心」

「何か、私の恥ずかしい過去が暴露された気がするわ」

「先輩。合コンでの失敗体験談の事ですか?」

「後輩、……私はモテるのよ」

「……先輩。コスプレイヤーとしては、モテていたと思いますよ?」

「衣装と小物に髪にはお金をかけていたからねって……、ちがーう!!」

「……先輩。何もそこまで言っていないじゃないですか!?」

「そうよ。けっして、衣装や小物や髪にかけたお金がモテていたのではないわ!!」

「そうですよ先輩。私たちの傍に、ヨーロッパのお友達っていうすっごい美人がモテまくっていて、先輩の存在感がコスプレ姿でないと埋没していたとか、けっして思っていませんよ!」

「どうして、ヨーロッパのお友達と後輩は私よりモテていたのだ!!」

「だって、先輩。合コンに行っても年会費がお高いクレジットカードから始まって、お得な決済手段の話ばかりしてて、誰の話も聞いていなかったじゃないですか!?」

「クレジットカードのオタクとして、血が騒ぐのよ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る