第302話 えびえびしすたーず「静電気」

「お姉ちゃん。髪の毛が逆立っているよ」

「我が妹よ。先ほどまで下敷きで遊んでいたからね」

「お姉ちゃん。普通、静電気で遊んでも、すぐ髪の毛はもとに戻るよ」

「我が妹よ。えびえびしすたーずの物語の世界に、常識を持ち込んではいけない」

「お姉ちゃん。えびえびしすたーずは、ギャグ小説だものね」

「その通り。異世界に召喚されたり魔法少女が居たり親切な宇宙人が居たり遺伝子情報だけ受け継いだ自称娘が居たりと、まさに波瀾万丈な物語なのだ!」

「お姉ちゃんは悪役令嬢目指して頑張っているものね」

「我が妹よ。悪役令嬢だけは目途が立たないわ」

「お姉ちゃん。悪役令嬢に目途も何も関係ないよ」

「今度、悪役令嬢になる方法を先生に聞いてみようかな」

「お姉ちゃん。その努力を勉強に向けたら?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る