第297話 えびえびしすたーず「魔法少女A以下略」

「「「「魔法少女A、B、C、Dですわ。以下略とは略しすぎですわ!!!!」」」」

「セリフも行動も容姿も服の色以外そっくりなのだから以下略で十分よ」

「「「「一人だけ贅沢している魔法少女Eさんには言われたくないですわ」」」」

「……ねぇ、もうわかっているのでしょう?」

「「「「何がわかっているというのですか????」」」」

「あの組織から逃げ出さないと、夢も希望も未来も無い事わかっているのでしょう?」

「「「「わかっていないのは魔法少女Eの方ですわ!!!!」」」」

「……とうとう空腹すぎて冷静な判断力が無くなったのね」

「「「「あの組織では、私たち魔法少女A、B、C、Dが一番若い。つまり最後まで生き残って組織の全てを手にするのは、私たち魔法少女A、B、C、Dになるのよ!!!!」」」」

「……あの予算も人員も設備も装備も敬意も畏怖も無い組織を受け継いでも、借金背負い込むだけになるのじゃないかな……」

「「「「私たちが、あの組織の頂点に立ってから、組織に帰りたいと泣いてすがっても、魔法少女Eさんには帰る席など無いのですわ!!!!」」」」

「……その楽観的な思考だけは、正直勝てる気がしないわ」

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